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今日はまじめにトレーニングのための道具について書きましょう。
随分前に、道具について書いたことがあります。 でも、トレーナーの中には、断固としてプロングカラー(ペンチカラー)やチョークチェーンを使わない!という人がおります。 日本では、猫も杓子もイアンダンバー、イギリス式ポジティブトレーニング、と、犬に優しいイメージが一人歩きしておりますけど・・・ 私は道具にこだわりは一切もっておりません。 道具に頼るのではなく、それを使うことで飼い主さんが犬をコントロールできるのであれば、ペンチカラーであれ、チョークであれ、いかしかたない!と考えております。 がしかし、一方では、ペンチカラーを使うだけで、「ひどいトレーナー」的いわれをします。 日本だと特にそうではないでしょうか? 私が思うところ、お菓子だって、トリートだって、道具に過ぎません。 何を使うにしろ、犬に学習をさせることがトレーニングであって、マネージとトレーニングを履き違えている方も多いんです。 例えば、犬のアグレッション・・・リードによるアグレッションはレベルがあります。 単なるバリアフラストレーションなのか、相手の犬を攻撃したいのか、相手に近づきたいだけなのか・・・ その状況のレベルで、トリートに反応の多い犬は餌で釣ることはできます。 ポジティブトレーニングといわれるトレーニング方法ですね。 お菓子を使えばポジティブなように思われるんです。 私から言わせてもらえば、お菓子がないとどうする?お菓子に興味がないレベルならどうする?糖尿の犬だったらどうする? 餌で犬の視線をそらさせること、ここまででは、単なるマネージに過ぎません。 餌を使うのであれば、他の犬を見るたびに餌(トリートをあげ)をあげ、犬がその状況とトリートをもらえるかも?という関連づけがなければ、トレーニングではありません。 他の犬に対して攻撃する行為がダメなことであるというとこを犬にきちんと理解させない限り、トレーニングではないんです。 うちに来てる犬で、ボクサーとピットミックスのギネスというオス犬がおります。 リードアグレッションの問題でプログラムに入っております。 まず、ボクサーとピットという犬の犬種を知る必要があり、特にこのギネスはとっても感情的な犬でして、切れると襲います。 ただ、キレるまでのレベルは相手の犬によって違いまして、それが小さい白いフワフワな犬だと、異常に反応するとのことです。 飼い主はフラットカラー(普通の首輪)を使ってらっしゃいました。 プロングカラーを友人に薦められ、付け替えたようですが、それでも使い方がおかしかったんです。 このカラーはギネスにとって、効いてないです。 とにかく犬の歩き方、いくら犬がリードを引っ張らずにちゃんと横を歩いていても、犬の注意がどこにあるのか・・・・犬がどういう気分で歩いているのか、そこを見極めなければ、正しい道具があったところで、効果はないんです。 つまり、犬がかなりハイテンションな興奮状態にあるときに、プロングカラーでコレクションをいれることは、馬を早く走らせるために、ムチでおしりを叩くようなもの・・・ そのレベルの見極めがきわめて大事です。 確かにギネスはプロングカラーをつけてから、引っ張り癖は治りました。 でもでも、フォージングします!常に前に頭一個分出てる状態で、先に意識が向かってます。 それから、歩いてる犬のボディーラングエッジが、サーチングモード・・・ 耳が立ち、音を拾うことに集中、尻尾が立ち、リラックスしてない状態。 胸は張っていて、「いつでもかかってこいや!」状態です。 飼い主と歩いているときは、散歩モードに切り替わってなければなりません。 ビーグルにはビーグルのお仕事である地面のにおい嗅ぎ、ダックスも同じです。 テリアなんか動くものを常にさがしてます。ジャーマンシェパードもボクサーも、ロットワイラーも、番犬モードで歩いてる傾向が多いんです。 これらをきちんとダメ出しして、マネージできるようになった上で、犬に学習させることがトレーニングです。 道具は使えるものはすべて試してみるのが私流です。 どの道具が飼い主さんに使いやすいか・・・間違った使い方で、犬への負担がないか・・・・ 痛みを使ってマネージしてないか。・・・ 一度、庭のフェンスを3回も逃亡したボーダーコリーのトレーニングの相談を受けました。 普段家にいない家族に飼われていて、庭にも6フィートのフェンスを作り変えたばかりだそうでして・・・・ それでも飛び越えるという相談でした。 人がいるときに、コマンドなどを使って、犬に従わせることは簡単なことです。 人がいないときにこそ、危険があるわけで、どのようにして犬を危険から守るか・・・・ そこを考えると、道具を使う使わないに拘るトレーナーは、どーするつもりなんでしょうか? 私はクレートを勧めます。クレートも道具です。日中とっても暑くなる家であったために、クレートは使えないということでした。 私はエレクトリックのマットを庭のフェンスの前におくことを薦めました。 飛び越えるときによじ登るフェンスの足場に、それをセットするように薦めました。 そうです、そこへ足があたれば、びりびりっとします。 それで解決しましたけど、なにか? ってことなんですよね。 ネガティブトレーニングなんでしょうかね~? 犬の安全を考えるときに、トレーナーとしての肩書きを気にする人、多いような気がしてなりません・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.07.21 15:19:03
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