2011/02/26(土)22:04
枯れないもの
今日2月26日は桑田佳祐さんの55回目の誕生日。
NHKでもさっき特番をやっていた。病気を告げられてから闘病の日々と、昨年末の紅白での復帰、アルバムの発表・・・。
久々にファンの前で歌う桑田さんは、以前と変わらぬ声。そして溢れるくらいのファンサービス。
でも「軽くしか歌ってないんだよね。息を吸い込むとせきが出ちゃうから。」と言っていた。
桑田さんのガンは食道ガンだったために、手術の具合によっては声が変わったり、最悪の場合声が出なくなることもあるといわれたそうだ。
アルバムで聴く限りでも変わらない歌声。ときに熱く叫び、ときに静かに語りかける。
音楽の神様は、桑田さんに声を残してくれた。
以前、何かの番組で「歌うという天命を授けられている人は、多少喉を酷使したりしても声がかれない」という話を聞いた。そのときまっさきに思い浮かんだのは、桑田さんだった。
ライブなんかでもステージの端から端まで走りまわり、シャウトし、熱唱する桑田さん。
でもツアーが何日続いても、声がかれてるところを見たことがない。
もちろんプロとして見えないところで鍛えたり、労わったりしてるのだろうけど、声が変わっちゃった桑田さんって、記憶がない。
歌に限らず、たぶん人はなにか必ず「天命」を授かって生まれてきて、それは命のつきる最後の瞬間まで枯れないんじゃないかな・・・と思う。
それは「うたうこと」であったり、「つくること」であったり。
「はぐくむこと」であり、「いやすこと」であるかもしれない。
でもきっとその一点だけは、最後まで神様は残しておいてくださるのだろう。
だとしたら、私の「枯れないもの」って何だろうな・・・。
誰にでもある・・・みたいなこといいながら、自分のことは分からないな・・・。
探しながら歩いていけばいいのかな。
ゆっくり、じっくり、自分と向き合って。
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