2017/03/14(火)19:58
さくら咲く、つぎつぎに咲く
とはいっても、ひねもすのたり牧場はまだまだ雪のなかですが。
咲いたのは、私の高校時代からの友人ふたりの子供たち。
ひとりは沿岸部に住むKちゃんちの子。
まだ、ちいちゃい。
彼女の子らは、しばしば新聞に載る。
それこそ、花がぱあっと咲いたような顔でおさまっている。
カメラを意識……なんてこともなさげ。
ただ、その目の前にある「興味の的」に素直に向けられた笑顔。
ぽおんと、まっすぐほうられたボールみたいな。
見てるほうも、思わずつられて頬がゆるむ。
もう一人は、県南に住むAちゃんの娘さん。
このほどめでたく、第一志望の大学に合格した。
どんな子にもいろいろな悩みやつらい経験はあるだろう。
彼女もまた、もがき、ぶつかりしながら、本当にやりたいことを見つけ、
短い時間のなかで、真剣に取り組み、向き合った結果、つかみとった。
努力は、いつも報われるとも、すぐに結果が出るというものでもない。
心は、一生懸命伝えても、常に受け止められるわけではない。
でも……、あきらめずに、時間がかかってもがんばった先に、
自分に「うん」と頷ける瞬間は、確かに待っている。
海沿いのまちで、
内陸のまちで、
それぞれ咲いたさくら。
ひねもすのたり牧場のシバレも、ゆっくり融かしてくれそうだ。