スチュワデスが呆れたドクタートヒモイ公式げすとはうす ~世界は基本的に広い~んですけど・・

ラホール パキスタン

ラホール・パキスタン

 朝、直射日光で目が覚める。日本から持って来たカロリーメイト飲料水を飲む。荷物に埋もれ、荷物を運んできた日々が蘇ってきた。こういうものはタイミングを逃すと、時期を逸してしまう。やる時がなくなってしまうのだ。そうして荷物と私の躰と共に四つの国境を越えて来た。外に出る。ズボンが破れる。ある店で直してもらい、冗談で一ルピーを渡す。親父は怒りだし、人々が集まった。人々が集まるのはインドも同じだが、ジョークと受け取ってくれないところが観光化されていないところか。信号が多く、何故か結構守っているのが不思議だ。排気ガスで充満しているが、緑地は多く、噴水も多く、外国製品も溢れている。噴水は、沙漠の民の、水への願望である象徴なのだろうか。

 少女に「チノーチニー」とからかわれる。中国人と間違われた様だ。以前は「ノー、ノー、ジャパニ」と自己肯定していたが、この程度で生命の危機もあるまいし、何時の日からか何も言い返すことはなくなった。確かに本場中国は、一人一人はいい人達ではあったが、公共心のなさや道徳心の相違に辟易したが、それよりも、差別されたくないという気持ちがあったのだ。それは、差別する側に立っていたのかも知れない。「ジャパニ」と言い返したときの、後味の悪さよ。

 パキスタンのバスは、あまりに派手である。偶像礼拝禁止は、文字の装飾を発展させた。ボディいっぱいに文字を書き込み、装飾をする。これに対抗できるのはフィリピンのジプニーぐらいなものだ。また、インドネシアのコルトに似た乗合バンもあり、それは日本の中古をそのまま使い、「竹内商店」や「京浜商会」とか書いているままだ。それも装飾の一環なのか。

 昼、中央郵便局の前の文盲の人の為の代筆屋屋台から封筒を買う。駅まで歩いていってもバスでいってもかかる費用は同じ。歩けばカラマンシージュースやサトウキビジュースを飲んでしまうから。
 友達になった機械屋の兄きの持つバイクの後ろに乗り、散歩から帰って来て、宿屋に戻る。宿屋の主はいう。「パキスタンで友達を作るな」何度となく、いろんな国でそういうことを何度となくいわれた。しかし、人を信じないということは、なかなか困難なことだ。だまされることもあるだろうが、それ以上のことはあると信じたいし、現実そうだ。勿論、向こうから執拗に寄って来るとか、少し様子がおかしいとかの多少の判断はできるとは面っている。思っているだけで錯覚しているだけかも知れない。

 博物館で髭をはやしたガリガリに痩せあばら骨の浮き出たガンダーラ美術のブッダを見た。ひっそりと在った。神性を得るまでの仏陀(目覚めた人)になるまでのシャダルタなのか。苦悩する仏を嬉しく思った。
 夜、宿。ふと目を開けるとアジアの象徴、天井にファンが虚しく回っている。

百ルピーはモスク。五十ルピーは城壁の門。十ルピーは四角い石造りの家並の後ろに風化した山。五ルピーは線路があり城壁のトンネルの中へ入っていく。後ろは山。二ルピーはモスク。一ルピーは四角い石の建物。一ルピーは、政府発行。二ルピーは英語が入っていない。五ルピー以上は中央銀行発行。

 世界第二の山、K2はそのまま煙草の銘柄になっており、パッケージとしては最高だ。ただ、シルエットなのか逆になってはいる。




ラホール


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