スチュワデスが呆れたドクタートヒモイ公式げすとはうす ~世界は基本的に広い~んですけど・・

エストニア タリン

タリンを散歩した

 ヘルシンキからバルト海を渡ってほんの四時間。バルト三国のひとつ、独立して間もないエストニアの首都タリンを散歩する。今日、この旅行で初めて太陽を見た。インドの五十五度の大地を焼き尽くす太陽を感情的に恨んでみたりもしたが、やっと会えたなと今頃反省してみたりする。新しくそして近代的でガランとした港を後に、尖塔を目指してゆっくり近づき始めた。いきなり交通機関を利用してイッキに進むより、徐々に目的地に迫って行くっていう方が気持ちにワクワク感があっていい。(そしてその目的地が面白くかったら、その失望感もまたいい)このパターンがどこであれ止められない。線路を横切り、舗装状態の悪い道を、車の運転の乱暴さが、譲り合いのなさが、情けない程に若々しく感じる。
 そしていつものことだが、スーパーマーケットがあれば、価格の把握や、どんなものを売っているのか入ってみることにしているが、その行動パターンも変わらず入ってみる。そして意味もなくスーパーを駈けずり回り、適当な品物を購入。何故私はチーズとビールとタバコを買ったのか、勿論、私の哀しき昼食の為である。何を隠そう、過去、私はタイで意味もなくリカチャン人形を買ったことは重要機密である。勿論、そのリカチャン人形をこねくり回したはずがない。宿の部屋の片隅に飾っておくだけなのであった)
 城内に入り、石畳に変わり、中世の街になる。パリやミラノといった西ヨーロッパの昔の建物を意識して残しているのとは違い、結果的にはいいことなのだが、ロシアに併合されて、貧乏になって、街は昔のまま残ってしまいました、という感じがある。あの暗黒時代の強制移動の産物なのか、そういう歴史だったのかは分からないが、いろんな民族が交じり合っていて、いろんな顔が見られる。そして混血のおかげで美人美男子が結構見受けられる。どうもフィンランドの人々は、そういえば割と、何か実務的な顔をしていて顔が平均的であったなと思う。同時に、アジアやアラブでもあるまいのに、東洋人が珍しいのか結構見られている空気がある。人は注目されると、ついついナルシストになってしまう。んーん、マンダム、なんてポーズを取っている。
 それにしても、経済状況が芳しくないのだろうか、十年前に独立の先陣を果たした国ということを考えれば少し若々しさというか活気がない面を感じてしまう。何か元気そうなのは対岸七十キロのフィンランドを主とした観光客らしき人々だけだ。そうはいってもライティングにはやはりヨーロッパらしく力が入っていて、教会や聖堂、そして奥の細々道は趣きがある。
 丘の上からは、街が一望でき、そしてバルト海が広がっていた。
http://home.att.ne.jp/wave/TABIPLUS/sub3-24eesti.htm


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