スチュワデスが呆れたドクタートヒモイ公式げすとはうす ~世界は基本的に広い~んですけど・・

シアトル バンクーバー

ファーストクラスはフルフラット
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本当にファーストに乗ったのかと言う疑いの伝言を頂いたのでここで釈明することにする。

 簡単な説明を施しておくと、離陸時には、通常シートが直っていることと、シートベルトしていることだけをチェックしているが、ここでは、前のデスクや足元が折りたたまれているかとかマッサージ機能になっていないかとか座席横のラッゲジボックスが閉まっているとか、更なるチェックが必要で、全部チェックするのは面倒なので、座席の横に小さな緑のランプがあり、それが点灯していればOK。
 座席に座るや否や、取り合えずシャンペンや水の飲み物サービスがあり、流石に離陸前なのでプラスチック容器に飲み物は入ってくる。離陸してグラグラ揺れなくなりシートベルトサインが消えると、ちゃんとグラスに変更となる。
 その後は、アペタイザー、サラダ、4種類からのメインコース、デザート(チーズ・アイスクリーム・クルスプ・フルーツ)と続くのであるが、私の聖なる胃袋にはそこまでの許容量がしれているので、メインコースの途中で、食事は終了。ワインは10種類くらいから選ぶのであるが、ワイン通の私は、意味なく年式の一番古いワインを選ぶ。

 ところで客層はというと、正規で乗ってる人やマイルアップグレードで乗っている人がいるが(間違えて乗っているのは私だけの模様)、正規料金は多分100万円ぐらいである。そこでつくづく思うのはアメリカ人の正装はジーンズなんかなあということであった。さすがにお金持ちそうな老人は別として、若きコンピューターヤッピーのような人は、帽子にジーンズでずっと本を読んでいたりパソコンを叩いている(ノートパソコン用電源・データ転送ポート有)。私も本と雑誌は3冊持参したが、機能で遊んでいる田舎者なので、そう易々と本も読めず、個人ビデオ映写機をいじったりした後に、遅ればせながら、ジコチューに「セカチュー」ビデオを借りて、セットして、見たりなんかしていた。(そういえば、学生時代ハイチュー工場でバイトしてたなあ)
 主人公の女性側を病気で殺してしまうという「ある愛の詩」的短絡的ストーリーには、感動しないと怒られるので、単純に感動した。(が、3日後、どこのシーンで、或いは、何故感動したか思い出すことができなかった。その程度の現実感のない一時的感動であった)おまけに、映画のシュチュエーションが私と同世代というのが、私の悲しき感傷ラインをなぞっている。
 シンプルライフはいいものだ。難しいことを分かりやすく説明することはいいことだ。しかし、どうも最近、「分かりやすい」ということがキーワードになりすぎているような気がしてならない。分かりやすいことはいいことに違いないが、相手に考えさせない分かりやすさって何だろう。勧善懲悪、予定調和しすぎてないかと思う。

そうこういううちにシートを180度にしてフルフラットにした。シートは2メートルになり、私のような身長170センチに満たない大男でも十分に眠れるスペースが確保されている。そんな訳で、途中の焼きたてクッキー(実は暖めただけ)タイムも、その次の朝食も、寝ていたので無視してもらった。
 しかし、離陸直前にはさすがに起こされ、目を開けると、フライトアテンダントの顔が私の顔10センチのところにあり、「飲み物はオレンジジュース、アップルジュースとかあるけど、どうなさいますか」と話しかけてくれていた。ただし、ファーストクラス担当の美人のフライトアテンダントは、おそらくオーバー65歳であったと思う。(食事の選択の注文を聞いて、紙に書きとめる時でも、ボックスに腰掛けていた。大変なんだろう。でも辞められないだろうなあと思う。計算の結果、ファーストは10人に2人のフライトアテンダント、エコノミーは200人に4人のフライトアテンダントであることが判明。)

 人間とは、(私とはかも)ただのラッキーであろうとも、特権的なことがあれば、つまらない優越感がでてきてしまいます。エコノミーまで歩くと、本当に皆、劣悪な環境に座らされている奴隷ガレー船に見えてくるから不思議なものである。皆、頑張って下さい、地上上陸まであと5時間、私もいつもそちら側にいます!応援しますっ!と祈らざる得なかった。私も酷い人間だ。
 そういって、飛行機が着陸し、沖止めで、タラップで下りる。
するとファースト専用のバスが来て、数人だけを乗せて出発。その後で、ビジネス(エグゼクティブ)クラスとエコノミーのバスが来て大切な乗客を鮨詰めにする。
「スマン、すまん、私が悪いのではないんだ」と何故か言い訳しながら、ラクチンのフライトは終了。

バンクーバーからシアトルへ
陽炎のマハラジャクラスにはちゃんと、どんでん返しがついている。
正月をおめおめとバンクーバーで過ごし、さめざめと目覚めると、既にシアトル行きの離陸時間が迫っていた。概ね30秒で荷物をまとめ、怪しい陶器メーカーとは関係ないと思われるホテルをチェックアウト、大急ぎでタクシーに乗り空港に向かう。
 チェックインカウンターに向かうがもう間に合わないと言われるが、とにかく、行って見るといって、荷物預け無しでずんずん進む、が、ああ無情にも飛行機は既に飛んで行ってしまった。30人乗りプロペラ機よ、何故、私を見捨てた。
 私は、とぼとぼ、再びカナダに入国、乗ってきた飛行機は無しなので入国カードに記入できない。理由を話すと、にこりともせずに審査官はいとも簡単に入国を許可してくれた。そして、3時間半程度のバスで、陸路で、アメリカに入るはめに陥ったのであった。
無事、シアトルでは直接ホテルに乗り込んで、密かに疲れたのであった。

 しかしながら今回の旅行はぎっくり腰が完治しないままの旅行となり、恒例の1日12時間ウォーキングはなく、ホテル内での静養という感じになってしまったので、ホテルはちょっと奮発していい所に泊ってしまったのであった。
バンクーバーの歩行用信号機は概ね2種類あって、ひとつは、大またで歩いていて手首が切れているの、もうひとつは腰に手をやって腰痛で歩いているようなもの。信号機をみるたびに哀れになってしまった。
 しかしながら正月には、多くの老若男女問わず、歩く私にはっと気がついて、ハッピーニューイヤーと笑いながら声をかけてくれた。私も、嬉しくなって応答しているのだが、気がつけば、頭に大きな変なハッピーニューイヤーと書かれた三角ダンボール帽子をかぶっているのを忘れていたことに気がついた。


シアトルの朝、マーケットの3階部分で、海を見ながら朝ごはん。アメリカに入って本当に肥満人間ばかり見かける。朝からこの量をみたらさすがに、そうなるだろう。生まれたときから栄養の偏りと過多によってブロイラー鶏のようになっていく。いつもアメリカで思うことは、量と値段を半分にして欲しいということだ。
 朝、散歩してたら約2割の人々が、シアトルコーヒーを片手に歩いていた。私も好きは好きだが、こうも甘いモカやラテを飲んでばかりいたら体に偏重をきたしそうなので、日常のブラックアメリカンコーヒーを啜る。
 海の向こうにはオリンピック連山が見え、ぼんやり眺めていると、カモメが餌をくれとばかりに窓際にへばりつく。きっと餌をやる人がいるのだろう。
ぼんやりしているが、ぼんやりの中にも、神戸の姉妹都市なんだなあと思ったり、スターバックスっていち早く従業員にストックオプションを与えたり、パートにも保険を適用したりと働きやすい企業なんだなあと思ったり、マイクロソフトやアマゾンドットコム、古くはボーイングを生んだ所なんだなあ、とやっぱりぼんやり考えていた。
 そだそだ、ジミヘンやニルヴァーナもだ。
いかん、いかん、シアトル観光案内をしてしまった・・・
てな訳で朝食は終了。

「生牡蠣ィー」と心の中で叫ぶ。
バンクーバーでは、バス、スカイトレイン、シー・バス(渡しフェリー)の3つの交通機関はTrans Link社が運営しているため、共通のチケットで利用でき、90分以内なら3つの機関を乗り継ぎ自由というサービスがある。あるには、あるが、改札やチェックがあまりないので、勝手に乗っても分からないかも知れない。私は常識人なので、とりあえずチケットは買う。
 腰も痛いので、歩くのは止めて、「街の迷子君」になることにして、とりあえず、行き先未定のチケットを購入し、シーバスで対岸の街に行ってみる。
 バンクーバーの摩天楼(というほどでもないけど)と公園が見える。少し香港チック。陽が沈んでいく。
 対岸にほんの10分少々で着いたが、いきなりすることがなかった。裏にマーケットがあったので、寄って見ると、ある市場でロブスターやら牡蛎やらムール貝やらが売られていて、正月用にか、大繁盛していた。ここで食べられるのか分からなかったが、とりあえず生牡蠣を何種類か選んで、貝の扉を開いてもらった。

puropera
「もう席はエグジットロウ(緊急避難口)しかないのだがいいかね。もし、一大事の時は窓を開けて乗客を避難誘導してくれ」と地上係員は言った。
 そうやって、シアトルを離陸した横3列縦10列の30人乗りプロペラ機は、大きな音を立てたまま、揺れ、雲の中を飛ぶ。
 つまらなさそうな若い男のフライトアテンダントが、水を飲み、一通りの救命の説明をし、海に墜落したときは、座席が浮き輪になるから引っ剥がせと言う。その後、その男の仕事は終わりかと思いきや、広告の裏をメモ用紙にして、ドリンクの注文を承り始めた。
 熱いコーヒーをこぼしそうになりながら、私は、外を見る。
雲の隙間から時折見える地上は海になったり、陸になったりしながらも、爆音のまま。
やがて、40分でバンクーバー空港が見える。海沿い中州にある空港の端の海岸線は土がむき出しのままで、数十メートル陸内から舗装が始まっており、勢いよく滑走路を舐める。
 ああ気持ちよかった。

 2002年にバンクーバーのイエールタウンにオープンしたオーパスホテルという外観ガラス張りのデザイナーズホテルがある。空港から予約しようとしたが、2泊以上が条件と言われて、既に違うホテル「ウエッジウッド」もとっていたので、諦めたが、一応見に行った。
 何と、真ん中の部屋が、洗面室バスルームが丸見えなのだ。胸の谷間の見えてしまう若い女性二人が化粧をしているのが通りから丸見え。都市劇場である。



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