スチュワデスが呆れたドクタートヒモイ公式げすとはうす ~世界は基本的に広い~んですけど・・

ペシャワール

アフガニスタンからカイバル峠を超えた国境の街ぺシャワール。
インド首都デリーで世界地図を広げていたら、やたら響きのいい街があった。それも国境。私はそこがなかなかの紛争地帯であることを知らず、早速、パキスタン北部のこの街に行くことにした。
ぺシャワールは、涼しい街だった。純正ヘロインが世界で一番安い街ということも知った。市場で女性を一度しか見なかった。
車が先程歩いて来た道、100メートル後ろで爆発した。
静かだった。冷静に壊れた車を見ていた。
いい街だったなあ。


パキスタンはぺシャワールの駅前。
駅前には大きな道が走っており、ひっきりなしに車が行きかっている。ペシャワールの駅は、ときどきこういう都市があるのだが、駅は街の一番端っこにあり、寂れている。おそらくバス等列車以外の移動手段がメインなのだろう。
当然、車最優先の社会に、5分という尊い時間をかけて、道を渡る。中央分離帯を過ぎ、やっと駅側に行くと、笛をピィいいィと鳴らす音がし、振り返ると、警官が、先ほど渡ってきた反対側の側道にいて手招きしていた。
「横断歩道渡らなかったからか?」と私は思い、ついてないなーと思いながら車を擦り抜け、5分で警官の元に。
「ジャパニ?オー、トキョーイズビグシティ」

よくある光景。もうええわ。
殺意とは、不条理から生まれてくる。そんなことを思い出しながら、テレビのチャンネルを回してみる。

むかついてきたといえば、その後、ペシャワールから夜行列車に乗ったのであるが、夜中寝ている時に、見回りの警官に呼び出された。「ちょっとこい」といわれ連結部分に呼び出される。身体検査は急所までも。
麻薬検査と称して何かと調べやがるのだ。ちなみにペシャワールは当時ヘロインが世界一安い場所として有名であった。
そしてついにワタシの財布を発見、丁寧に札束を数え、半分よこせと。
そこからワタシはおだてたり怒ったり懇願したり、そして寝ている誰かが起きてくることを祈りながら、ついに1銭もとられずに解放、無血帰還(木製寝台ベッドに)。
ああよかったと思い、喉を潤すためにガムをかもうとして、乗り込むときに買ったガムを見たら韓国製だった。



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