今日-昨日=0の虚無、恐怖、虚構。
仕事をすることは向いていないと思いながらも
食べるために。せっかく多くの時間を費やすのだから
楽しんではいる。いや、そう努力している。
W大学の知人が卒論を書くときに言っていた。
「せっかく書くのだからいいものに仕上げたいね」と。
彼は、アフリカのレソトという国で交通事故にあって
死んでしまった。私は一周忌に、新幹線乗っていった。
食事が用意されていたけれども、固辞して帰った。
メロンが送られてきたが、不在続きで受け取ることが
できなかった。次にビールか何か腐らないものが送られて
きた。母は息子の残した大量の手記(彼は卒業後出版社
に勤めたし、またミニコミ誌を発行、私も随分載せて貰った)
から私との関係(といっても深いものではない。チベットで出会い、
2ヵ月後、パキスタンで偶然再会し、そのままイラントルコを
一緒に旅してエルズルムという街で別れた)を知り、私との
往復書簡を読み読み、一度電話をしてきて生前は息子が
お世話になったと丁寧な挨拶と、あなたのことは息子の手記
でいいろいろ知りましたといってくれた。いやこの話をしよう
と思ったのではなかった。
私は今時速2キロぐらいでは、びっこひいて歩けるまでに
回復してきているのであるが、多分であるが松葉杖フェチ
の方はいるのではないかと思った。いやこの話をしよう
と思ったのではなかった。
フリークス、あっ、昔、フリークスという映画をみた。
http://www.meisakucinema.com/catalog/product_info.php?products_id=31
今なら人権問題などが五月蝿くて多分作製は無理だと思うが、しかし、
フリークスが普通として描かれている作品であった。
それにしても皆様、歩くのが速い。
そんなに急いでどこに行く。全く、人ごみの中では匿名性を発揮する。
家路は遠い・・・