ここ数年人気上昇の中世の
画家フェルメールは、オランダのデルフト焼きで有名なデルフトで生まれ、デルフトで死んだ。デルフトは、キレイな均一のレンガ色の屋根が続く普通電車しか停まらないようなアムステルダムとロッテルダムにはさまれた小さな街であった。無理にいうと大阪駅と神戸三ノ宮駅にはさまれた芦屋みたいなところか。ところでフェルメールはその作品が30数点しかないとう、また2点を除いてすべて室内画ということで有名であるが(贋作が多いのでも有名だが)その室内というのもほとんど同じ部屋なのだ。その閉じられた空間をもってして世界に通じる芸術を生み出すに十分な才能と資質を発揮したというのはスゲエなあと感心していた本日であった。
以前住んでいたところでもあったのだが、今の勤務先近くの高速道路乗り場でも、若い兄ちゃんがプラカードを持って信号待ちしている車の横を歩いている「高速チケット650円」と書いてあるのだ。格安チケット屋か回数券を買って1枚売れば定価700円に対して50円以上の利益を得る訳だ。以前韓国に行ったとき、地下鉄でおばちゃんが11枚綴りの地下鉄切符を買って、自動販売機に寄る人々にばら売りしていた。定価で。おばあちゃんの利益は11枚売って1枚分だ。実は日本にも万博まではそういうおばあちゃんは結構いたそうだ。自動販売機の設置の投資額とおばあちゃんの日当、そういうのを考えたら安くつくからという理由だけで物事は進んでいないということが分かる、でも何か寂しい。会社の論理と社会の道理。おばあちゃんは人間です血が通ってます、自動販売機は会社の答えです。経済効率はからくりです。誰のためではありません。広義の快楽指数とは関係ありません。快楽って不条理とその周辺にあるはず。寝る。
昼のマーケットは休みなりZZZ・・・