「行きたくない国はどこ?」というのに、高校生の頃(*注1)、何人かは「トルコ」と答えた。
*注1 中学生だったかも知れない。
実は、私は、高校生卒業まで、海外には行きたくない(*注5)という引っ込み思案の性格(*注2)で、高校卒業した夏に間違ってフィリピン(*注4)に行ってしまってからはまってしまった訳なのだが、中学校の地理の最後の授業で行きたい国を挙げるよう先生(*注1)が生徒全員に質問したわけであるが、その時、「バチカン市国」(*注3)と答えて何となく失笑を買った憶えもある私であるが、まあ、そんなことはどうでもいい。
* 1 その先生の渾名は「ポッキー」米屋のせがれだが、その体格ゆえに、跡継ぎを諦め、教師になったとの噂があった。
* 2 その性格は残念ながら、今も治らないので、もうほったらかしにしている。
* 3 世界最小の人口と面積の国だというだけで。勿論、ローマの中にあるとは知らなかったし、世界中のキリストの総本山として潤沢な資金にものをいわせて壮大なパワーを持っていることも知らなかった。
* 4 今考えれば、知り合ったヤクザがフィリピンに住んでいるから来る様にいわれて決心したのであるが、その人の住所をフィリピンに持っていくのを忘れたんだなあ。
* 5 日本語もまともに喋れないのに外国語なんてとんでもないと思い込んでいたのである。一応、今も思い込んでいる。
本題に戻すと、何故トルコであるというと、映画ミッドナイトエキスプレス(*注1)の印象のせいだった。ハシシ(*注2)をこっそりトルコから持ち出そうとして、出国寸前で捕まった米国青年。
時の米国ニクソン政権との取引で、トルコの法律で厳罰に処していいことになり、刑罰が一気に終身刑になった青年の話。子供を暴行された親が公前で犯人に体罰を加える処刑方法、同性愛相手を罠にはめられた男が我を忘れて怒り狂い暴れるシーン。面会に来た恋人の前でオnaニーする惨めさなど、エキゾチックに描かれるトルコ社会。こんな所で犯罪に巻き込まれたら何されるか解らない。問答無用で理解不能な何かが迫って来るような感覚。子供の頃、これをみて単純に「トルコは怖い」(*注3)と思ったものだ。
その後、タイの安宿が集まるカオサンロード(*注7)のレストランでは、「今夜、ビデオ上映」と紙がよく貼ってあり、そのビデオはほとんど「ミッドナイトエキスプレス」かピンクフロイドの「ザウォール」(*注5)の2本の使いまわし(でもなかったのかも知れないけど他は憶えていない)
上映時間になると、暇プーの西洋人が集まり、じっと黙ってビール1本で粘りながら、小さなテレビを見ていた。中には、ビデオの内容が内容だけに、らりっている人も交じっていたに違いない。(*注4)
勿論、ヒマプー日本人の私も、何も飲まず立ち見しながら見たものだ。(*注6)
今から、15年ぶりぐらいに借りてきたDVDを見るつもり。(*注8)
* 1 言葉も通じない異国の地で麻薬の不法所持で長期の禁固刑を下されてしまったアメリカ青年の決死の脱獄を描いたサスペンスドラマ。監督アランパーカー、脚本オリバーストーン。1978年作。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD8685/
* 2 あんな量ばれるに決まってるよ、と今は冷静に思う。
* 3 実際行ってみたら、なかなか明るい国でした。
* 4 明日は、我が身と思ってみている緊迫感があった。
* 5 これも絶対キテル。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD11459/
* 6 告白すると、時折、パパイヤシェークを飲んだ。
* 7 初めて行った時は、まだ地球の歩き方「タイ」が発行されておらず(アメリカとヨーロッパとインドの3冊しかなかった)私は、カオサンロードの存在を知らず、チェンマイで知り合った西洋人に教えてもらった。今ではカオサンロードでお店を開いている竹亭さんのような方もいる。
楽天日記有
* 8 偶然見かけて見ることにしたがもしかしたら今年中に感想を書くかも知れない。