最近また北朝鮮問題がいろいろ取り出されている。今まで10冊は北朝鮮の収容所の本を読んできたと思うが、悲惨というか、壮絶と感じたもののひとつに、セックスがある。
政治犯(本当は囚人ではないが)達は、もう外の世界に出られないという意識からか、性のモラールというものは、かなりいびつなものになり、弟と姉や妹と兄、母と息子、父と娘が小さな6畳程度の家の中でセックスをすることが頻繁だということである。していない家族は、気がつかないフリをして寝ているそうである。
しかしながら妊娠は処刑に値するらしい。それでも、物陰(臭気の我慢ならないトイレなど)に隠れて、急いで5分程度セックスをするという。生命維持本能なのだろうか、たいていは女性のほうが積極的らしい。本王はどうしようもないものらしい。
そんな内容のことを思い出しながら、私は暗澹たる気分になった。