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今日は(今日もともいう)、仕事を早々に終え、髪の毛を切ったのだが、モロ、ホモ君であった。シャンプーされながら、懐かしのフィリピン、マニラのモシモシパーラーのことを思い出していた。 その前に、古来から当り前だった日本の男色趣味と、戦後の男色については、どうも分断されている気がする。徳川家光は別にして、若い時は掘られ、40も越えると掘るのが当り前だったので、40にもなって掘られたがる家光は結構馬鹿にされていたのである。 ところで、学生時代の数回目のマニラのソドムとゴモラ背徳の日々は以下の通りである。フィリピンのイケナイところは、アジア唯一のラテン系(一部擬似ラテンの韓国)であり、ビールが安すぎることである。(屋台で1瓶2、30円である) 1.夕方、起床、迷彩服という正装にバッチリ着替え、水は危ないので、ビールで歯を磨く。 2・歩いて、20秒のレストランにて、ビールと軽い食事を胃袋に収める。 3.そのまま、ジプニー(乗り合いタクシー)に乗り、乗り換えしながらもマビニストリート&ツーリストベルトを目差す。 4. ゴーゴーバーとディスコでビールを一本ずづ飲み、はしごする(10件ぐらい回る) 疲れて、間の公園にある野外屋台でビールを飲み一休みする。(学生と称する娼婦が寄って来るが無視する) 5.夜中の3時ぐらいになり、屋台で飯を食ったあと、場末のバーに行く。またビールを飲む。 6.5時頃になり、退散する。泊まっている近所のレッドハウスという娼婦がうろうろするバーで最後のビールとする。 7.6時になり、最後最後といいながら、最初に夕方に寄ったレストランに入り、最終ビールを飲み、もはやヘベレケというより、目が黄色くなっている。 8.飲み代の総予算は2~3000円と富豪並に飲みまくって、そのまま迷彩服を脱ぎ、扇風機に当たりながら夕方まで寝る。ビールの目方でいうと、おおよそ6リットルである。(他の国では予算は500円であるので、大盤振る舞いである。昔で言う旦那衆状態である。) 9.夕方、昨日の繰り返し。 まあ、そんなところなのであるが、ある下町のパサイシティに民家に泊めさせてもらっているときに、歩いて2,3分のところに、日本人がいると聞き、冷やかしに行く。 彼は、モシモシパーラーというカット屋を経営し、休日なしで働くオカマ10人を雇って、暇そうにしていた。彼は、例に漏れず、日本のフィリピンパブで今の奥さんと結婚し、フィリピンに渡り、彼の資金を叩いて(奥さんに叩かれてだが)店をオープンしたのである。私の予想によると、1年以内にガイコクジンは持てない不動産名義はきっと奥さんになっているので、そのうちお払い箱だな、という感想はおくびにも出さず、彼の人生遍路を聞いていた。彼は数ヶ月前からフィリピンに来ているのだが、家とこの店の往復しかしたことがなく、どこにも行ったことがないという。奥さんの厳しい監視の下、若干ながら、結婚したこと、フィリピンに来たこと、お金を出して店を出したこと(流行ってない)を後悔しているように見受けられた。ボクはフィリピンに来たけど、何もみてないし、毎日暇で仕方ないし、奥さんが怖くて、ブラブラもできないんだよと、力説するので、正義感の強い私は、では、ちょっと飲みに行きましょうか、フィリピンの一部を見せてあげますよと、鼻高々ではなく、胸を張って、奥さんを説得し、ちょと飲みに行きますからねと、言った。奥さんはすんごく不機嫌な顔をしていて、まるで私が旦那に悪い遊びを教えるのではないかと疑っているようであった。(実はその通りであった) GO,GO,GO~。タクシーなんかに乗っていかないぜ、相変わらず貧乏学生ブリを発揮し、10円のジープを乗り継ぎ、歓楽街へ。トリンクトリンク酔狂である、が、メニメニガールダンシングにモシモシパーラーオーナーは、俄然、興奮、フィリピンにこんなところあったんですねえ、来たよかったですよ、を連発、純情ブリを発揮した。純情、まるで私の為にある言葉なのにである。 それから飯を食いにいきましょうとディスコに行った。周りを見渡すと、家族ずれやカップルがいっぱいいて、スコブル健康的ではある、が、しかし、ここがフィリピンの摩訶不思議で、ステージでは、全裸の女性ストリッパーが踊っている。何故かにこやかに眺めるカップル、全く無視して飯食う家族、私も普通に飯食っていて、何かやってるねって感じだったのであるが、モシモシパーラーオーナーは、俄然、興奮、フィリピンにこんなところあったんですねえ、来たよかったですよ、を連発、純情ブリを発揮した。純情、まるで私の為にある言葉なのにである。 それから、最後に退廃的ところで、デカダンビールでも飲みましょうかといい、娼婦の館へ。前述のこのレッドハウスは、真ん中にいっぱいテーブルがあり、そこで、客がただただビールをガブガブ飲み、飯をパクパク食っている。ちょっと普通のレストランと違う所は、ここがフィリピンの摩訶不思議で、壁沿い四方に壁に引っ付いた長椅子があり、そこに、何十人という娼婦が暇そうにお喋りしたり、爪をいじっていたり、化粧をしているのである。こんな世界もあるんですよね、生活って大変なんですよね、と私はコメントし、ビールを飲んでいたのだが、モシモシパーラーオーナーは、俄然、興奮、フィリピンにこんなところあったんですねえ、来たよかったですよ、を連発、純情ブリを発揮した。純情、まるで私の為にある言葉なのにである。 満面笑顔でモシモシパーラーに戻ると、奥さんがスンゴク疑わしい目でアナタどこいってたの?と言った。オーナーはとってもおどおどしながら、ちょっと飲みにいっただけだよ、といった。それは本当だった。ちょっと飲みにいっただけだよ、でもオーナーには刺激がキツスギタみたいであった。もう、私にそんなに感謝しないでよ、と私は何度も言った。 1年後、モシモシパーラーはなくなっていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
りゅうLONGさん
これはこれはご帰還おめでとうございます。私も、故郷、モンゴルには一度帰らねばと思ってます。 (2006.08.18 00:36:38)
(前日のコメントの続き)目が潰れるというのは、破れたジーンズ姿のトイモイ様が眩しすぎて、ということなのですね。
(2006.08.18 07:11:41)
で、結局トイモイさんは掘られたのですか?もしくは掘ったのですか?
(2006.08.18 08:52:13)
その日本人はいったいどこへ行った(消えた)んでしょうね?フィリピンで野垂れ死にしてなきゃいいけど。。
それにしても外国人は不動産を保有できなくなったんですか?世間知らずの私は何も知りません。結婚してフィリピンまで行ったのに、権利も奪われ追われたんじゃぁ泣くに泣けないですね。くわばらくわばら (2006.08.18 10:58:35)
アオタ キョウコさん
まぶしすぎて、または醜すぎてですね。 (2006.08.18 11:39:24)
風任さん
私の場合は、せいぜい、それを見る傍観者ぐらいですねえ。(見たくないなあ) (2006.08.18 11:40:05)
ひでをさん
フィリピンでは会社経営や、不動産はもてないのですよ。だれか現地の人に委託しないといけないのですが、それでもって、よく盗られてしまうのですね。いやはやくわばら、もしもし・・・ ----- (2006.08.18 11:42:06)
アネマジロさん
それはまじでそうかもしれません。大丈夫かなあ、オーナーよ。 (2006.08.18 21:33:10) |
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