私のやることは、結構、時代の先端を行くことも多々あるのであり、それが先端過ぎて、10年後でないと流行らないという現象が時々出現するのである。例えていうと、カメラ持ち歩き、数珠、ピアス、サンダル、水筒、破れたジーンズなどである。
20年前、カメラを常日頃持ち歩き、何かあれば写す人間は少なかったが、最近は鬼畜ブロガーが増えたり、手軽に撮れるデジカメが主流になったために、普段から持ち歩いている人間は多い。残念ながら、私も、未だ、持ち歩いているのである。
20年前、ちょとだけ、インドかぶれしていたので、髑髏ヤシバの指輪を両指のうち3つも4つもつけて喜び、t坊主でもないのに数珠を首からジャラジャラ下げていたのだが、当時は、奇異の目で見られていた。しかし、10年もたつと、一時、数珠が流行り、今では、何故か、腕に数珠を巻いているリーマンまでいるのが驚きである。俺は、もうそんな恥ずかしい真似はしねえ。髑髏の指輪は、今でも、岡崎市一帯で大ブレイクしっぱなしである。
20年前、海外旅行なんかしちゃったりなんかして、50円で耳に穴を開け、5円のピアスをして喜び嘯いていた私も、日本に帰れば、改札を通る時、国鉄職員に汚いものを見る軽蔑の目で見られていたのだが、今では、ナンパな野郎たちがヘーキでピアスをしているのを観察することができる。私は、立派なお茶汲み剣コーヒー作りに励むサラリーマンとなっているので、もう大昔に穴は塞がり、当時の真面目で豊かな青春時代を彷彿することができない耄碌ジジイ状態ではある。
20円前、4月から11月まではビーチサンダルで過ごしていた。こいつの難点は、満員電車に乗るとたまに踏まれて足が痛むことと、真夏だというのに、革靴なんか履いているDCブランド全盛期の我がお洒落母校大学のバカご学友に奇異の目で見られることぐらいであったが、最近では、時代もアジア化し、お洒落系サンダルも登場して、結構夏場には見かけるようになった。勿論、少数派ではあるが、ゴムのチープビーチサンダル青年もたまには見かけて、影ながらエールを送る、エリートロマンスグレー中年の私なのである。
20年前、まだ、水を買って飲む習慣もなく、ペットボトルも最低2リットル以下のものは許可されていない時代から、
インド製弁当箱 とかポリタンクに入れた水を持ち歩いていたのである。まるで山に入るかのごとくであったが、2リットル入るのだから仕方ない。しかし、今は持ち歩いていないが、多くの人が、今、ペットボトルを持ち歩いている。みんな500ミリのペットボトルは不買運動して欲しいなあ。
20年前、ジーンズには、穴が開いていた。初めから開いているものを買うというナンパモノではない。使い続けてはき続けて激しく酷使した結果、ひざやケツ下部分が割けて来ただけで、たいした問題ではなかったのである。まるで、貧乏に見られたぐらいである。
まあ、そんな訳で、紹介してきたのは、ただ観察や調査をして、今後の流行を予測したわけではないのだが、今回は、福岡県も福岡空港から10キロ少々の地にある、ブッグスリーピンブッダの南蔵寺に行ってきたのであるが、これがまあ、カップルや若い女性のグループの多いことに、衝撃を受けたのである。そういえば、阿修羅像に女性が群がっているとうニュースも見たことがある。いやあ、純粋に仏像が好きになって、檀家や坊主丸儲けの俗世間から離れていくことは、なかなかいい傾向であると、頷く私なのであった。しかし、スピチュアルブームとかパワースポットとかオーラブームの延長だったらちょと残念だ。
(このお寺については次号を待て!あ、誰も待ってないか、てかオメエ、珍スポ卒業したんじゃねーのか?)