スチュワデスが呆れたドクタートヒモイ公式げすとはうす ~世界は基本的に広い~んですけど・・

2022/02/20(日)13:08

セビージャ

「セビージャ」には、スペインの新幹線で到着した。コルドバ駅に行って、それが新幹線だったとは気がつかず、えらい近代的やなと思っていたのであるが、2年前の1992年にセビージャ万国博覧会の際にマドリーとセビージャに新幹線AVEが開通していたのであった。それで、何だか良く分からないうちに新幹線に乗り、1時間もしないうちに到着したのであった。途中山の上の城が見えた。 セビージャ新駅は中心街から遠く離れたところになり、手持ちの地図は2年以上前のもので、旧駅の地図を見ながら歩いたので、あらぬ方向へと歩いた。私は立ち止まり、何となくそこにいた。そこにいる意味は特になく、意味を見出しもせず、漠然とした不安を抱えながら右往左往したい時があるものだ。どこだ、という間に何故かヒラルダの塔が見えた。  セビリアの観光の中心はヒラルダの塔や世界3番目に大きいという大聖堂は観光用馬車が残した馬糞の臭いで充満していた。バルのテラスで臭いのを気にせず飲む。ここ数日は、朝からアルコール漬けで、それも酔うほどではなくダラダラ続けているので、胃腸の調子が狂ってきている。もう1杯かねと尋ねられもう結構と手を振ったつもりが、しっかりもう1杯笑顔で運ばれてくる。 冬場でもアンダルシアの太陽は眩しすぎる。 翌日、カディスに行こうと思った。たまたまスペイン読本と、逢坂剛さんの赤いカディスの星みたいな本を読んでいたからかも知れない。アンダルシアの海の見える町である。 それで、駅に歩いて行ったが、駅は、廃駅になっており、浮浪者がたむろし、新聞紙が床を埋め尽くしていた。危険ではないが悪い空気が流れていた。そうか、新幹線で、こちらの在来線も破棄されたのだな、と分かり、バスターミナルに行くのも面倒になってきた。120キロばかり先の2時間の距離である。往復4時間、最終便でバルセロナに帰る。 エアロポルテ!夕刻に面倒になってタクシーに乗って叫んだ。あといくらペソやペセタがあるか数えてない。 ではもう少し意味なくセビージャを歩き、とりあえず空港に行って1便か2便早い便に乗って戻るか、ということにした。何故そうしたかは、よく覚えていない。アンダルシアの暗さが良かった。ドス黒い血のイメージだ、肯定的に捉えるが。 バルセロナで朝まで飲んで飛行機乗って日本に帰ったってことよ。ここで、自分史思い出料理ベスト3に出会うのであった。カラコレス。同じ料理をお代わりしたぐらいである。というか、アリオリ系のソースやったかなあ?いや違うか、何にせよ、多分、そースが思い出なのであろう。カタツムリはそんな味ないよな。アリオリじゃないや、泥色の出汁やったわ、なにやろ。

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