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カテゴリ:熊野ぐらし
大晦日の6時まで農作業をしたので、正月は家の修繕をしたり本を読んだりして畑に(あまり)行かないようにして過ごしました。
ソロー本 posted by (C)熊野どいらいファーマーズ ヘンリー・D・ソローは信奉者に紹介されて以来、自分と合わない気がして敬遠していたのですが、読みやすい新訳が出たので通読すると案外良い人そうだったので、今更ながら興味が湧いて伝記的研究も取り寄せて読んでみました。 人づて→森の生活→日々と進むにつれて変わってきたイメージをひとことで言うと、世捨て人ナチュラリスト→郷土を愛するニヒリスト→とっつきにくいけど正義感溢れる真面目人間、という感じでしょうか。反骨精神も旺盛です。 訳者もだいぶ思い入れがあるようですが、「コンコードの住民としてのソローを知って、ソローが読めるようになった」との指摘にはなるほど、と思います。大筋とは関係ないのですが、ソローが長い間評価されてこなかったのは、その時代もっとも発言力のあった評論家の私怨にもとづく過小評価の影響が大きかったようで、小さないざこざもバカにならないもんだなあと身につまされました。 ともあれ、良い本でした。が、すっごく高いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.09 07:38:25
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