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2015.08.08
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カテゴリ:読後レビュー


2015年8月8日
★★★★
館シリーズ第9冊目にあたる奇面館の殺人が文庫本で上下2冊に分かれて発売されているのを知り、昨年末のびっくり館の殺人依頼となる綾辻行人の館シリーズを読んでみた。
関係者の大半が仮面を被らされ、素顔が見えない!前代未聞の異様な状況に疑心暗鬼が渦巻く中、名探偵・鹿谷門実が解き明かす「奇面館の秘密」の数々。果たして真相はどこに!?本格ミステリの醍醐味に満ちた、圧倒的迫力の推理&解決編。名手・綾辻行人が技巧の限りを尽くし、読者を未曾有の驚愕へと誘う。(上巻裏表紙引用) 
読後感想としては新本格での久しぶりの館シリーズで個人的には楽しめた。前作のびっくり館の殺人が小中学生の読者も対象とした作品であったため、少し物足りなさを感じたが、こちらは著者が言うように従来と同様の本格推理小説に仕上がっている。今回は建築家・中村青司が建てた館を舞台に探偵役として推理作家の鹿谷門実が冒頭から最後まで出ずっぱりというのも嬉しい限りだったが、更に江南君が出てくれたら最高だったのにと感じたのは私だけではないでしょう。内容的には奇面館という屋敷に招待主および招待される側も全て仮面をかぶらなければならないという突拍子もない設定で、その中で招待主が殺されてしまう。それも首と指先が10本全て切り落とされているという惨殺である。殺された招待主も殺した犯人(容疑者)も全員仮面をかぶっているため、誰が本当で誰が偽者かがわからないのが本作のややこしいというか、面白いところでもある。それを探偵役の鹿谷が、あらゆる角度から推理を行ってじわじわと読者に真相を明かしていく。館シリーズも残りあと1作となり、著者のあと書きでもあるように、当分出そうもないので、次は既に昨年末に購入済みの2500ページ全4巻という館シリーズ超大作である暗黒館の殺人を読むしかないでしょう。





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最終更新日  2015.08.09 01:19:31
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