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カテゴリ:読後レビュー
2016年2月2日 ★★★ ハサミ男を読んだあと、古い買い置きしてあった小説を本棚から数冊引っ張り出した中に江戸川乱歩賞受賞作が数冊出てきたのだが、確か同じく江戸川乱歩賞受賞の高野和明の13階段を読んだ後、こんな凄い小説を輩出する同賞に興味を持ち買いあさった記憶がよみがえってきた。そんな数冊の中で検察と弁護士の対立を描いたもので著者が現役弁護士でもある中嶋博行のデビュー作を手に取って読んでみた。 横浜の閑静な高級住宅街で、大物弁護士・西垣文雄が惨殺された。横浜地検の美人検察官・岩崎紀美子は、捜査を進めるほど、事件の裏に大きな闇を感じる。日弁連と検察庁、警察庁そして県警の確執…。現役弁護士作家が法曹界のタブーを鋭くえぐった、第40回江戸川乱歩賞受賞の傑作リーガル・サスペンス。(裏表紙引用) まずこの作品は、検察や日弁連など実在の組織について詳細に描かれているのだが、私にはわからないことが多かった。それでも組織内の派閥を題材にした小説は多数読んでいる中でも非常に興味深く読めた一冊だった。ただ 主人公の美人検察官の岩崎と事務官の伊藤との微妙な関係と言えば聞こえが良いのだがもう少し進展していたら最後の結末がもっと面白くなったのではと思う。主人公を助け出す最後の部分がちょっと物足りないと感じた人も多いのでは思った。この作品が発表されたのは今から20数年前だが、岩崎がヒロインとして再び戻ってきた「新検察捜査」が昨年文庫化されたようだし、700ページ超と長めの長編だがAmazonで評価も高い「司法戦争」も読んでみようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.02.03 00:36:05
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