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2016.05.23
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カテゴリ:読後レビュー


2016年5月21日
★★★★
伊坂幸太郎の短編小説を読んだあと、次は少し長めの長編読んでみようと思い本棚の未読の文庫本を探していると、上下巻の丁度いい長さの綾辻行人の作品を見つけて手に取ってみた。本作は館シリーズと並び綾辻行人の新たな代表作とされる学園ホラー小説で、奇面館の殺人以来実に10ヵ月ぶりに読んでみた。
その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなク ラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感 を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。(BOOKデータベースより)
今まで著者の作品は館シリーズと霧越邸殺人事件の本格ミステリー小説しか読んでいなかったが、学園ホラーの本作もそれらと同様に楽しめた。本作はあくまでanother(本当はいない人)の存在が誰なのかを解き明かすまでの過程を楽しむものであり、館シリーズのように犯人を推理したりトリックを駆使したりするものでもないので一見期待外れに終わるのではと不安に思いながら読み進めて行ったが、やはり相変わらずのプロット構成で最後の最後に予想もしない展開で驚かせてくれるいつもの著者の真骨頂が待っていて取り越し苦労でした。
特に後半の災厄を終わらせるために生者に紛れ込んだ「もう一人」を殺す事ができるか、という場面で鳴と恒一の迷いや葛藤をしながら決断する場面は読みどころでした。今までこれだけの多くの人が死め小説は読んだ事はなかったが、死にいたる場面では特に恐さを感じなかったのは救いか…。この作品はアニメ化や映画化がされているようなので、映画の方は一度見てみたいと思う。





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最終更新日  2016.05.23 23:59:22
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