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カテゴリ:読後レビュー(本屋大賞)
2021年10月1日 ★★★★ 先日読んだ町田そのこさんの52ヘルツのクジラたちが良かったので続いて本屋大賞受賞作をと歴代受賞作を眺めてみると、辻村深月さんのかがみの孤城がまず目にとまった。辻村深月さんの作品といえば7年以上前に読んだ『ツナグ』以来である。確か生者と死者を繋ぐ役目の話であったような…。細かい内容までは思い出せないが、著者の別の作品を読んでみたいと思ったのは記憶に残っている。年齢も重ねて直木賞を受賞するなど更に良い作家になられたようなので第15回本屋大賞受賞作である本作を期待して読んでみることにした。 どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す。(BOOKデータベースより) 主人公は中学1年の女の子で名前はこころ。同級生から受けた仕打ちが原因で入学早々不登校が続き部屋に引き籠る生活を続けていたある日、部屋の鏡が光り、そのかがみの向こうにお城で自分と似た境遇を持つ中学生6人と出会う。こころを含めた7人が願いが叶うという鍵を見つけるために彼らとともに冒険していく…。 かがみの孤城で鍵を見つける期限は3月30日。それまでに見つければその時点で終了、様々なルールを管理しているのが狼の仮面を被った少女「オオカミさま」、世界観の違うファンタジー的な物語は不思議な気持ちで楽しく読み進む事が出きた。7人のそれぞれの葛藤や違う時代から集まった事が分かったあとの団結力など展開が素晴らしい。最後のオオカミさまの秘密にはびっくりし、エピローグには感動させられ、この物語良いなぁが読後の率直な感想かな。 ツナグの続編など多数気になる作品があるので順に読んでみたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.12 20:13:35
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