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2022.06.25
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カテゴリ:読後レビュー

2022年6月25日
★★★★
今月頭に読み終えた薬丸岳の「Aではない君と」から出張があり、少し間が空いたが、次に読むのは警察物の小説と決めていたので、未読の本棚を眺めていると今野敏、佐々木譲、大沢在昌、横山秀夫の中で、さあ誰にしようかと迷ったが警察物でも人間味のある少し変わった小説を書く横山秀夫の本作が目に止まり、婦人警官を主人公にした短編小説の「顔FACE」以来約1年ぶりに読んで見ることにした。

阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する…。組織と個人の本質を鋭くえぐる本格警察サスペンス。(BOOKデータベースより)

阪神大震災とN県警本部の不破警務課長の失踪が同時進行していく物語であるが主は人望も厚い不破が姿を消したことに県警幹部6人の思惑と利害から内部抗争が繰り広げられる一幕劇で、保身、野心から失踪の真相は二の次で幹部6人それぞれの駆け引きが本作の読みどころと言っても良いと思う。
キャリア組である本部長の椎野勝巳46歳、ナンバー2に当たる警務部長の冬木優一35歳がキャリア組、地元組のトップ3である刑事部長の藤巻昭宣58歳、生活安全部長の倉本忠57歳、交通部長の間宮民男57歳が特に若い冬木に強烈な対抗意識を燃やしてキャリア組との内部抗争に発展していく。
その中で内部抗争に疑問を感じ、情報は共有すべきと訴える警備部長の堀川公雄51歳がいるのだが準キャリアという中途半端な立場でどちらに付く気もないと誤解を生む。
あと、幹部の妻たちの横の繋がりも大きなポイントで幹部の官舎は隣接しているのため夫の上下関係が妻たちの関係にも少なからず影響を与えている。中でも冬木の妻は若さからか末恐ろしい…。
最後の藤巻と堀川の行動が警察組織として正しい方向へ導いて行くことを願うが誰も知る由もない。





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最終更新日  2022.06.25 16:10:15
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