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カテゴリ:読後レビュー(本屋大賞)
★★★★ 10月は藤原伊織の作品を2冊続けて読んだあと、11月に入り地元の図書館で予約していた凪良ゆうの2023年第20回本屋大賞受賞作品の「汝、星のごとし」が確保されましたと連絡が来たので早速三連休に読むには丁度良いと思い、著者の作品としては2020年の第17回本屋大賞受賞作品の「流浪の月」以来、2年半ぶりに読んでみることにした。 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。(BOOKデータベースより) 私は基本ミステリー小説をメインで読んでいるのですが、毎年実施されている本屋大賞に関してはここ数年大賞に選出された作品は読み続けているが、まず読後の感想として読んで良かったと思う。 主人公の暁海と櫂、17歳の高校生での出会いから32歳と大人になるまでを二人の視点で交互に語られるパターンで物語は進んでいくが、このパターンは前作の「流浪の月」と同様である。 前作でも感じたが二人に関わる人物を含めて表現や心情の描写は相変わらず素晴らしく、作者の力量にまたまた驚きを感じたのは私だけでは無いでしょう。ラストは涙腺が刺激されるし、本当に素晴らしい。 現代のSNSやネットの普及が良いことだけじゃないことも考えさせられる一面もあり、プロローグとエンディングの繋がりも素晴らしく良かったと思う。まだまだ先ですが来年の本屋大賞受賞作も楽しみで仕方が無い。
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最終更新日
2024.07.12 20:07:02
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