趣味のミステリー小説の読後感想ブログ

2024/10/10(木)08:09

東野圭吾(探偵倶楽部)

読書レビュー(東野圭吾)(19)

2024年10月9日 ★★★ 8月は1冊、先月は2冊とちょっと停滞気味の読書だが、60歳を迎えた今は無理せずマイペースに読んで行くと決めているので、気にせず次は何を読もうかと考えていたが、丁度出張があり、ベージ数が少な目なものはとあれこれ探して手にとったのは、東野圭吾の作品で怪しげな二人組の探偵が難事件を解決するという連作短編集の本作を6月に読んだシリーズ化された元マジシャンでバーのマスターを主人公にした「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」以来、読んでみることにした。 「お母さん、殺されたのよ」―学校から帰ってきた美幸は、家で母が殺害されたことを知らされる。警察は第一発見者である父を疑うが、彼には確かなアリバイがあった。しかしその言動に不審を抱いた美幸は、VIP専用の調査機関“探偵倶楽部”に調査を依頼する。探偵の捜査の結果、明らかになった意外な真相とは?冷静かつ迅速。会員制調査機関“探偵倶楽部”が難事件を鮮やかに解決。(BOOKデータベースより) 探偵倶楽部とは政財界のVIPクラスを会員とした極秘調査機関で本作に登場するのは二人の男女の捜査員である。その彼らが調査に当たった五つの事件を描いている。内容的には依頼を受けて駆けつけたる二人が鮮やかに真相を暴くというパターンの本格ミステリーでしたが、ちょっと盛り上がりに欠けて、黒衣の男女という設定が活かされていないのが残念です。何しろ彼らは一切無駄口は叩かず、ただ真相を報告するだけなのですから。まぁ現実の探偵はこんなものかもしれませんが…。本作を原作にしていくつかドラマ化されているようなのですが、その仕上がり具合がとっても気になります。

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