森博嗣(有限と微小のパン)
2026年1月16日★★★まず、今年も無事迎えられた事を感謝し、昨年同様に今年も年間24冊をクリアしたいと思います。今年は年間24作品以上に拘ると複数冊の作品を手に取りにくいのでその目標はおかないでおきたいと思います。さて年末年始と娘達が帰省してバタバタでしたが、やっと落ち着いたので年始の一冊に何を読もうかと未読の本棚を眺めていると森博嗣のS&Mシリーズ最終巻である「微小と有限のパン」が目にとまり、昨年も一度は手に取ったのだが900ページ近いぶ厚さに圧倒されて、躊躇したのを思い出したが、まずは長年付き合ってきたS&Mシリーズを終わりにしたいと思い、新年の最初の一冊に選んで読んでみることにした。日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。パークでは過去に「シードラゴン事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は…。S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編。 (BOOKデータベースより)まずはS&MシリーズのラストということなんでWikipediaよりS&Mシリーズとはを引用しておきたいと思う。「第1回メフィスト賞を受賞したデビュー作『すべてがFになる』から始まる一連のシリーズ。シリーズ名は主人公である犀川創平と西之園萌絵のファーストネームのイニシャル、「S」と「M」に由来する。大まかな話の流れとしては、西之園萌絵が事件を持ち出し(あるいは巻き込まれ)、犀川創平がやむを得ず解決するという構成。(Wikiより)」う~ん。長かった~。文庫本で一冊完結の作品で860ページは私が読んだ作品の中で多分最長だと思う。あと、長かったのはページ数だけじゃありません。S&Mシリーズを読み始めたのが2013年からなんでなんと10冊を読み切るのに13年近くかかった事になります。よくぞここまできたもんだと自分なりに思います。読み始めたときは40代だったのかぁ~(しみじみ)。さて本作ですが、現実と仮想現実を行き来するのだが、どこまでが現実でどこからが仮想現実なのか。そこに死体の消失や密室での殺人などの様々な謎が連続する。そしてその真相はというとちょっと反則じゃありませんかと思ってしまうが、この壮大なトリックも真賀田四季と犀川の会話で納得してしまう自分がいました。本作を読み切ると確かにS&Mシリーズは十作で一つの作品(特に一作目のすべてがFになると本作)ということを何となく感じました。そしてラストで本作の最大の謎である「真賀田四季は一体どこにいたのか」だが予想しない展開にあっけにとられて口がポカーンと開いたのは私だけではないはず。色々突っ込みどころも多々ありますが、最終作でシリーズに散りばめられた要素が繋がるところはさすが森博嗣だと感じました。次のVシリーズを読むかどうかはちょっと間をあけて考えたいと思います。