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鍋のなか

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06.11.25 太良ヶ峠

午前0時の太良ヶ峠 2006.11.25



久々に晴れた土曜日。今日を逃すとまた1週間寒い夜を過ごすハメになる。
部屋を掃除してコタツの準備をしました。
夕方電源を入れてその暖かさにホッとする。
・・・ええ、いきなり2時間のうたた寝ですよ。

起きてなんの変わり映えのしないPC画面をボーっと見ながら
「車山の星空観察ツアー、今日は星がよく見えるんだろうな」ってボソッと言ったら
隣で寝ていたダンナが「車山まで行かなくても奥多摩の方へ行けば見れるかも」と意外な発言。

だって、今から!?(この時点で20時前)
星空見るなら夜遅いほうが空気が澄んで綺麗に見えるっちゃ見えるけど。

まあ、そんな思いつきだったから、着込んでカメラ持っただけで出ちゃったんですけど。
中央道上野原ICから奥多摩に入るつもりで国立府中ICに向かいます。

談合坂SAにて

空を見ると薄い雲が出ている。星見れないかな?
途中でルート変更、勝沼まで出て甲府盆地の夜景を見ようと。
でも、何の計画も無しに出てきちゃったから、どこから眺めればいいのかわからない。
ふと車内の地図を見たら甲府市から山梨市に抜ける峠道の途中によさげな見晴し台があるらしい。
山なら星も見えるだろう。勝沼ICで下りてしばしR20を進み、甲府側から峠に向かいました。

甲府駅って普通の街かと思ってたら、北側は何となく観光チックで、まっすぐの坂を上ると突き当たりに武田神社が。
武田信玄ですか~、そういえば来年からTVでやるなぁ、機会があったらお参りするかな、と思いつつ先へ進みます。

だんだん道が細く、辺りも暗くなってきました。
この辺は要害温泉ってのがあるようで。
と、急に道が悪くなって傾斜もキツクなりました。間違えて民家の市道に入っちゃったかとおもったら、これが峠道。
ガタガタのコンクリート舗装で車1台分の幅しかありません。前から来たらすれ違う場所もない・・・。ま、こんな夜遅くに前から車なんざ来ないだろうけど。
道の横はすぐ木々が生い茂っています。夜初めて通る道ではないです。かなり怖かった・・・。

短い距離でかなりの標高を稼いだと思います。
山の頂上付近で木々の間から甲府駅方面の夜景が一瞬見えました。
その美しいのなんのって。

しかし、地図にある太良ヶ峠の展望台はまだ先のよう。
しばらくきれいな2車線が続いた後、また暗く細い道になり、本当に展望台があるのかと不安になりつつ進むと、それはいきなり現れました。

太良ヶ峠より山梨市内の夜景

あまりの真っ暗さに車から降りるのが怖かったです。
しかし下りて空を見上げると満天の星。
オリオン座周辺はわかるけど、あとは何が何だかわからないくらい星が見えます。
峠からの夜景は山梨市街でしょうか、大都市にあるようなギラギラした明かりはないものの、中央道を走るたびに一度はゆっくり眺めてみたいという願いがかなって寒さを忘れてずっと眺めていました。
じっとしていると街から音が聞こえてきます。ザワザワしてるのでなく、何か同じリズムで。それがまたコダマしてるんです。

30分くらい夜景と星を楽しんだ頃、1台の軽自動車が隣に停まったので、うちらは峠を後にしました。
時間的にもそろそろ戻らないと。

山梨市側の道は広くてきれいで、民家もあちこちありました。
峠へはこちらから行ったほうがいいですね。
途中から街灯がオレンジになる。別に何も飾ってないただのオレンジ街灯なんだけど、これが中央道から山の斜面に見えるオレンジの正体だったのか。
長年?の謎が解けたような。

帰りは一宮御坂ICから中央道に乗ってのんびり戻りました。
笹子、小仏を越えるにつれて空には雲が広がっています。なんでだろ?
山の向こうの街明かりが山の稜線を浮かびあがらせています。こんなに街が明るいんだもの、星なんか見えないよね。

思いつきで20時頃出て、2時過ぎの帰宅。
冷え切った部屋にコタツがありがたかった。



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