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カテゴリ:読書
朝井リョウ先生の「正欲」を紹介します。
私は朝井リョウ先生の作品が好きなのでよく読みます。 ![]() 改めて、朝井先生は興味関心が大衆とはズレている人間を表現するのが好きだなと感じております。 多くの人は、自分の中にいろんな「好き、嫌い」を持っており、周りに合わせて自分の「好き、嫌い」を上手に表現していると思います。 自分の「好き、嫌い」が大衆の「好き、嫌い」に似ているのなら、ストレスはないと思います。 なぜなら、周りが共感してくれるからです。 厄介なのは、大衆から大きくずれている「好き、嫌い」を持っている人です。 なぜなら、「好き、嫌い」を周りの人に隠しながら生活するからです。 この作品はそのような人間の気持ちや行動を繊細に表現しています。 病みつきになります。 「多様性」というありきたりの言葉で「こんな人もいるよ。」、「わかってあげてね。」とズレている人を被害者のような雰囲気にするのではなく、「ズレている人間こそおもしろい。」「みんなの同じ感性で何が楽しいの?」と主張を感じる作品です。 本当にすごいと思う。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.05.24 05:00:07
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