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のんびりオバサンの読み聞かせ日記

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January 7, 2007
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テーマ:お勧めの本(7273)
カテゴリ:日本の絵本


  きつねのでんわボックス


    戸田和代 作  たかすかずみ 絵

           金の星社


 1996年に出され、2006年に絵本用に書き下ろされたものです。

 あふれる親の愛情が絵本の表紙にみえたので、借りてきたのです。

 つい涙ぐみながら、読みました。

 ははぎつねはこぎつねをなくしてしまいます。

 哀しみのなかで、あるひ、でんわボックスのあかりをみつけます。

 そこに、やってきたのがおとこのこ。

 とおくにはなれたおかあさんにでんわをかけています。

 もし、いきていれば、こぎつねはあのくらいなのかしら。

 ははぎつねは、おとこのこをみまもります。

 そして、あるひ、でんわボックスが閉鎖されることに。

 ははぎつねは、おとこのこのためにでんわボックスに化けます。

 ほんとは、このきつね、ばけることができなかったのですが。

 ははの愛情が不可能を可能にする。

 そんな、メルヘンです。

 そして、ここで、起こりえないこと、もうひとつのメルヘンが・・・・。

 このことで、ははぎつねはいきるちからをえるのです。

 黒井 健さんのように、絵がやさしくあたたかいのです。

 あまり、知られていませんが、名作です。

 第8回ひろすけ童話賞を受賞しています。

 やさしい気持でいっぱいになる絵本ですよ。
 

 

 







  1996年の絵本です。
 





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Last updated  January 7, 2007 10:03:25 AM
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