24336350 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

PR

カレンダー

プロフィール

むらきかずは

むらきかずは

日記/記事の投稿

カテゴリ

サイド自由欄

コメント新着

 http://buycialisonla.com/@ Re:週刊少年ジャンプ15号感想(03/12) cialis da 5 mg. genericoherbal alternat…
 http://buycialisonla.com/@ Re:「リボーン」で獄寺君(09/27) cialis 5 mg 28 compresse prezzocialis v…
 http://buycialisonla.com/@ Re:「銀魂」でカラーな月詠さん!☆(≧▽≦)☆!(08/07) cialis pill cutterscialis da 5 mg forum…
 通りすがり@ Re:「銀魂」で桂さん←髪の毛がすごいことに(笑)(03/15) 髪をなびいてるイラスト探したらみつけま…
 なりきりをしている者です@ 突然のコメント大変失礼します 初めまして。突然のコメント大変失礼致しま…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

ニューストピックス

2006年11月09日
XML
カテゴリ:読書感想


扱うテーマは暗いものの、悪意を理解することのできない悲哀というより、理解していきたいという前向きな気持ちを感じる分、落ち込んだりすることなく読めました。

名もなき毒


どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。
財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。
そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。





やっぱり宮部さんは人間が好きなんだな、と思う。
人の持つ悪意を理解したいと思う、その姿勢が優しい。正直、宮部さんは人がよすぎると思わないでもないです。悪意っていうのは、理解したくてもそんな思いを簡単に飛び越えて、はるか彼方の地平に、何とも相容れることはなく、相容れることを拒絶して、ぽつんと存在するものだと思っているから。真に理解することはできない、できるのは、ただ想像するだけ、けれど、それすらも拒絶されてしまう……それは日々のニュースを見て、思うこと。

けれど、きっと、宮部さんはそういったことすべて承知の上で、理解したいと思い、理解しようとして、この小説を書いたんだろうとも思う。

この世に存在するどんな「毒」も、いつかは名前が分かる時がくる。名前が分かれば防ぐこともできる。
そんな思いが根底にあるからこそ、結果として、「模倣犯」「火車」より軽めの印象を与えるけれど、前向きな小説に仕上がったんじゃないでしょうか。
ある意味、確信犯的小説。・・・と思うのは、穿ちすぎかな?

何の前知識もなく宮部さんの新刊だ♪というだけで購入したんですが、「誰か」の続編でした。
あいかわらず主人公が浮世離れしてるっていうか、達観してるっていうか、じじむさいって言うか、欲がないっていうか、ぬるいっていうか…(あれ?言い方がどんどん悪くなっていってるような)
こうゆう無味無臭の人物を主人公に持ってくることで、より一層「毒」(悪意)が際立ちます。その構図というか人物設定はやっぱり上手い。エキセントリックな性格(というと極端ですが)じゃないからこそ、読者は主人公と思いを共有するのが容易いんでしょう。

つくづく思うに、伏線をあちこちに張り巡らせて丁寧に回収していく様子は、もはや職人技です。
宮部さんの小説を読むと、いつも「小さなことからこつこつと」(byきよし師匠)という言葉を連想してしまうんですが(笑)、緻密な設計図のもと小説を書いてるというイメージがあります。
無駄な描写、無駄な事件、無駄な出来事、無駄な登場人物はひとつもない。
まあ、丁寧すぎて、ぶっ飛んだ印象を持つまでに至らないのが、重箱の隅をつついてほじくり出した欠点と言えば欠点かもしれません。

いろいろ、風のうわさで重い小説と聞いてはいましたが、そうでもなかった。
基本的に、宮部さんの作品にはいい人しか出ません。
悪い人も、読者の理解を完全に拒絶するようなタイプはいない。

根底に在るのは、そう、人間賛歌

舞城王太郎作品を読んでも強く感じますが、表現方法が天と地ほども違います。原田いずみだけじゃなく、外立くんという青年を登場させたことに端的に現れてると思うんですが、宮部さんのはとことん優しい。

ただ、そこがいいとこでもありますが、ちょっと物足りないって面もあったりします。
きれいにまとまりすぎってのもありますが、原田いずみの毒気は、丁寧に生い立ちが描かれたことで、逆にそこまで怖いとは思わなかったし。同じような人格障害を持つ人物を扱った小説、例えば東直己の畝原シリーズなんかと比べると、随分大人しい印象した。(まあ、これも作者の底意地の悪さの差かもしれません(笑))

宮部さんの描く、理解を拒絶する程の圧倒的な悪の奔流というのも読んでみたいですが、それを求めるなら他の人の本を読めってことなのかもしれない。


ともかく、面白いことに間違いはないです。
一気に読む気はなかったのに、一気に読んじゃいました。おかげで寝不足です。
でも、寝不足になるほど夢中になれる本を読める幸せも確かにあるってことで♪


感想を読ませていただいた素敵サイトさま
ぱんどら日記 Akira's VOICE たこの感想文 はちみつ書房 きつねの本読み Telefishin' 粗製♪濫読 読書感想文 と ブツブツバナシ 宮部みゆきファンブログ
まったり読書日記 Crescent Moon Happy☆Lucky ぷち てんてん いっちゃんの日々 
ミステリの部屋 乱読日記 COCO2のバスタイム読書 
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! じゃじゃままブックレビュー
本読め 東雲(しののめ) 読書の日々


   
にほんブログ村 漫画ブログへ にほんブログ村 イラストブログへ にほんブログ村 イラストブログ 漫画ファンアートへ  にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ






最終更新日  2009年07月14日 21時48分28秒
コメント(12) | コメントを書く
[読書感想] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.