相変わらず、自分ってこんなに本を読んでなかったんだ(泣)という文学コンプレックスが微妙に刺激されまくりです。
選考の謎、授賞のロジック、おなじみ「選評」評…溢れ出る小説愛で益々冴え渡る文学放談。
年に一度の文学賞祭り開幕!
第2回「メッタ斬り!」大賞発表。最新受賞作全採点「文学賞の値うち」付。
大森望(オオモリノゾミ)
1961年生まれ。SF翻訳家・評論家
豊崎由美(トヨザキユミ)
1961年生まれ。ライター。雑誌「GINZA」「本の雑誌」「婦人公論」などに書評を中心に連載。文芸のみならず、演劇、競馬、スポーツ、テレビドラマなどエンターテインメント全般に関心を示し、執筆活動範囲は極めて広い。
メッタ斬り、年度版化するようで、グッドニュースですね!
相変わらず、山のように作品名が出てきてアップアップ。
で、その中から、これから読もうと思うものもしくはうっかり読んでみたくなったものは次の通り。
ほぼハードカバーなので、いつ読めるかは神のみぞ知る。
【サロメ後継】
「乱歩賞をとって箔をつけてきますよ」と宣言して本当に授賞できるってのは素直にすごい!
「人体バラバラものの新機軸で、ミステリー的にもおすすめ。」(by大森望さん)
【安徳天皇漂流記】
「伝奇小説の興奮と幻想文学の美が溶け合う傑作」(by大森望さん)
直木賞落選作。第19回山本周五郎賞受賞作。
【ラギッド・ガール】
ハードSFのオールタイムベスト級の逸品だそうです。
これでも一応えせ SF読みとしてはいつかチャレンジせねば!
【愛の流刑地】
豊崎女史曰く
「なんと上巻の1/4が性描写。うしろからまえから横から上から下から、あらゆる体位を試しているのはもちろん、シックスナイン、ワカメ酒、テレフォンセックス、花火プレイと何でもござい。(←教育的配慮につき反転)(略)
もうお腹いっぱいです」
ここまで書かれると逆に読んでみたくなるっていうか!(笑)
そういや、渡辺御大の直木賞の講評も楽しかったっけ。
中原昌也さんの著作のどれか。
【番外】
「世界一小さな物語」←こちらから読めます。
第七回島清ジュニア文芸賞「散文賞」(小学生の部)受賞作。
心が洗われるような作品のようです。(まだ読んでませんが)
殺伐とした日常に一服の清涼剤?(笑)
「叶姉妹と不倫と漫画喫茶の三つの要素が入った小説」
是非、どっかで日本三題譚小説大賞を作ってください!(←マジ)
相変わらずの毒舌っぷりは健在でした。ここまできたら、返り討ちの心配はないってことなのかなあ。
マンネリ気味……というよりも、このノリに慣れてきたので新鮮味という点ではいまいちではありましたが、みっしり感は相変わらず。
文学賞や文壇絡みの裏話はやっぱり楽しかったです。
実は大森さん豊崎さんが推薦文を書かれてる小説の全部が全部、面白いと思ったことがないんですが(笑)、「メッタ斬り」は小説を読むにあたっての一つの指針だったり。
感想を読ませていただいた素敵サイト様→
個人的読書 juice78