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2007年11月10日
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カテゴリ:読書感想
ただただ、読者の想像力を試される1冊でした。


地には花、空に聖星、人々は猫や蛙、鼠などさまざまな動物のかたちを纏う。
この世界に、ラブラック=ベルはたったひとり、異形のものとして生まれた。
牙も毛皮も鱗もない“のっぺらぼう”の彼女は、自分と同じ存在を探す旅に出る。
放浪者の資格を購うため、剣士となって“都市”と“外”との戦いに臨むベル。
そこで彼女を待っていたのは―。
異能の世界構築者冲方丁、最初期の傑作が待望の文庫化。




「お前が契約の儀にのぞむは、いかに?」
「旅の者(ノマド)になること!」

「何故、それを望む?」
「私自身の所以を知るために」




旅をするということは、イコール自分を探す旅であるわけで、主人公、ベルの台詞
「私が何者で、何処から来て、何処へ行けばいいのか」に、存在に対する根源的な疑問をみる。

思い浮かぶのは、ポール・ゴーギャンが、楽園と夢見た南国の地で、
その身を振り絞るかのように世界に問いかけた言葉。




D'ou venons-nous? Que sommes-nous? Ou allons-nous?

われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか

旅の終わりに、ベルはその答えを得ることができるのか。
そこに、どんな答えが待っているのか、ただただ、息を詰めて読み進めるばかりです。




というわけで、マルドゥックシリーズのかっこよさにメロメロした次は、「ばいばい、アース」にメロメロするか!☆(≧▽≦)☆!とばかりに楽しく読みました。
初期作品故の固さはあるものの、冲方丁と言えば言葉遊びの妙

<賢き物>が「ザ・オール」、<愚か者>が「ザ・ナッシング」、<疑う者>が「クエスティオン」
世界を彩る種族たち、月瞳族(キャッツアイズ)、水角族(ミノタウロス)、足長族(フロッギー)、蛍族(ロイテライテ)、弓瞳族(シープアイズ)、燕尾族(スワロウテイル)に長耳族(ラビッティア)。

このセンスが大好きなんですが、圧倒的な冲方ワールドを脳内で映像化できない自分の想像力のなさに歯噛みしつつ、冲方作品を読んでいつも思うのは、あらゆる想像を許容し包括する文字の力の偉大さなわけで♪

全4冊。物語はまだ序章。ベルは、師と別れ、友と出会い、育ての親と決別し、胸の痛みを覚える。
手がかりをそこかしこにばら撒きつつ、謎はまだ、圧倒的に謎のままです(←日本語が変)
圧倒的であるべき種族の少女が、オンリーワンである所以。そして、剣と魔法が彩る世界。

これが楽しくなくて、何を楽しいといわんやですね!
4ヶ月連続刊行で、2巻はもう発売されてます。
ううむ、読みたい本は山ほどあれど、それに時間が追いつかない!( ̄□ ̄;)!!


感想を読ませていただいた素敵サイト様→booklines.net 読書事情


   
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最終更新日  2007年11月10日 09時11分53秒
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