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2011年05月29日
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テーマ:銀魂(1182)

※銀魂 二次創作です。
【5月26日】 1 -近藤さん編ー  2 -ミツバさん編ー




【5月26日   3 沖田さん編】



総悟


俺には野望があった。
「野望ってなんですかィ」と近藤さんに尋ねたら「でっけえ夢のことだ」って前に言ってたから、俺のも野望なんだと思う。
俺の野望は、「姉上の誕生日を世界中で一番の誕生日にする」ってことだ。
去年の俺の誕生日に決めたんだ。


俺の誕生日は夏の初めで、毎年おねーちゃんが祝ってくれる。
父上も母上の顔も覚えてないくらい前に二人ともいないけど、俺には誰よりも素敵なおねーちゃんがいてくれて、そして誰よりもおねーちゃんが祝ってくれるから十分だった。
おねーちゃんは毎年俺のために何か用意してくれる。
大人みたいな浴衣を縫ってもらった年はうれしくて近所のガキに見せびらかして、汚い手で触られて腹が立ってケンカして、泥まみれになって帰った。おねーちゃんは目を丸くして「まあ、そーちゃん、怪我はなかった?」と優しい声で俺の心配をして汚したことをちっとも怒らないから、申し訳なくて泣きたくなった。俺がたらいで踏み洗いしてもきれいにならなかったのに、寝て起きたら物干しにきれいになって干してあったからすっごく驚いた。
「ね、元通りでしょ?」赤い目をして、赤い手でおねーちゃんは笑った。
去年は真新しい稽古着だけじゃなく近藤さんまで呼んでくれて、机の上にたくさん並んだごちそうもおねーちゃんが全部作ってくれて、楽しくて楽しくて仕方なかった。誕生日が終わってもおねーちゃんにどんなにか楽しかったか伝えたくて毎日みたいに話してたから、去年のことはよく覚えてる。
おねーちゃんにも去年の俺みたいに楽しい誕生日をあげたいと決めたんだ。

俺はお小遣いを貯めた。
大好きな駄菓子屋も3回に1回にしたし、近所の親父に内緒にしてもらって釣ったうなぎやえびを買いあげてもらったりした。
ただ、困ったことにおねーちゃんが何が欲しいかちっとも分からなかった。おねーちゃんが欲しいというのは俺がらみのものばかりで、自分のことは全然口にしねェ。近藤さんに聞いてみたって女のことは無理だって分かってるし、近所のばばあに聞いてからかわれるのはごめんだし。
ずうっと考えてたんだけど、あっという間に誕生日の10日前になっちまって、直接おねーちゃんに聞いてみることにした。
直に何が欲しいか聞くなんてかっこ悪いと思いながら、おねーちゃんに俺は何が欲しいか訊ねた。
おねーちゃんが何が欲しいか聞いてるのに、おねーちゃんは俺の夢だとか大きくなったらどうしたいかなんて聞いてくる。うっかり、俺は考えてたことを口にした。
「俺ァ、強くなりてェ。野郎も、近藤さんもいつも負かせるくらいに強くなって、誰よりも強くなって立派な侍になりてェ。そしたらおねーちゃんのこと、姉上を俺が誰からも護って」
そう、おねーちゃんを護って、おねーちゃんに幸せになってもらうんだ。
一番幸せになってもらうんだ。
俺は本気でそう思って言ったのに、おねーちゃんはあまり本気にしなかったみたいだ。
「ねえ、そーちゃん。そーちゃんの夢が叶って、そーちゃんが笑うところが見たいな」
おねーちゃんが何でこんなことを言うのかちょっと分からなくて、俺はちょっとびっくりした。
頭がいいおねーちゃんは、誕生日が近いのに気がついたんだと思う。やっぱり直接何が欲しいなんて聞いたのがいけなかったんだ。「お小遣い少なくてごめんね」といつも言うくらいだから、俺にはおねーちゃんの欲しいものなんて買えないって思ってるのかもしれねえ。
「おねーちゃん、僕は欲しいものを聞いたんでィ。僕だってちっとくらいは金を貯めたんでさァ」
「まあ、そーちゃんいつの間に貯めたの?」
本気で俺が言ってるのに、おねーちゃんはまだ冗談だと思ってるのか俺の頬をつついてきた。
「もうっ、ガキじゃねェんだから買い食いばかりじゃなくて、貯金くらいできんでィ。おねーちゃんが驚くようなもの用意するから、楽しみにしててくんなせェ」
こうなったら俺は今まで見たことがねえようなすっげえもんをおねーちゃんに贈るんだ。
俺は急いでおねーちゃんの誕生日計画を練り直すことにした。


まる一日考えて、俺はケーキを作ることに決めた。
前に近藤さんが貸してくれた本にケーキの写真が載っていて、おねーちゃんが寝る前に読んでくれた。おねーちゃんと二人でどんな味だろうと話が弾んだ。ケーキには砂糖が入るから甘いみたいで、卵も入るから甘い卵焼きみたいなものかなと俺が言うと、おねーちゃんはふわふわしてるらしいと言った。カステラや饅頭の蒸したてみたいなものだろうか。
「ケーキってどんな味なのかしらね、食べてみたいわ」
おねーちゃんは小さな声でそう言って、そこに書いてあるケーキの作り方を何度も読んでくれた。

近藤さんにお願いして、ケーキの作り方の書いてある本を再度貸してもらい書き写した。他にも去年の俺の誕生日のような飾り付けがしたくて聞いてみたんだけど、近藤さんもよく分からないみたいだった。仕方ねえから、去年を思い出しながら用意した。
近藤さんには、とうに誕生日に来てくれるようにお願いして了解をもらった。
俺は照る照る坊主をひとつ吊るしておいたんだけど、足りないと困るからその日からひとつずつ追加して吊るして、当日が晴れになるように何度も祈った。
鶏を飼ってる農家のところでお願いして卵を安く分けてもらう算段をし、小麦粉や砂糖もなんとかなった。くりーむだけが上手くいかなかったけど、牛乳の上の濃い部分を使えばいいらしいのでそれも用意した。
もっともっとたくさんいろいろやりたくて、俺は鯉を釣ったりいつものように海老を捕ったりしたりしたけどまだ足りない気がした。
近所のせんべいやに真っ赤になるほど唐辛子をかけたせんべいが売り出されたっていうのを、道場の帰りにおねーちゃんと見かけた。おねーちゃんは辛いものが大好きだからそれも手に入れた。店のばあさんに俺にはまだ辛すぎるといわれたのでおねーちゃんへあげるのだというと、籠に入れてずいぶんとかわいらしく仕上げてくれた。俺はそれを上着にくるんで、おねーちゃんには見つからないように長持ちに入れておいた。

思いつくままに色々やってみたけれど、まだまだ足りない気がする。
鯉をしめたり、座敷を掃除したり、座布団を干したりもしたけど、足りない気がして「俺にできること」をおねーちゃんに何度も聞いて笑われた。
近藤さんが「張り切りすぎると前の晩は眠れないんじゃないか」と笑ったんだけど、気がついたら眠ってしまってた。目が覚めるとまだ暗かったけど空が白みはじめてたから思い切って布団から出た。
台所でこっそりかまどの火をともして、今日の誕生日の準備を始めた。



〈続きます⇒-沖田さん編ー (中)〉



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最終更新日  2011年05月29日 14時24分06秒
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