カテゴリ:歴史小説
≪あらすじ≫ 7人のA級戦犯のうち、唯一の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら も、東京裁判ではその努力は認められず、絞首刑を宣告された。裁判を通じて一切の弁解をせ ず死を従容として受け入れた広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明に たどる。次代にまで読み継いでいきたい吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の名作。 「自ら計らわぬ」を生死を通して貫いた広田弘毅 自ら進んで自分に有利になるように計らわない 自分が行ってきた仕事に対して、 後から言い訳することなく 結果責任をとる そのため東京裁判では一言も弁解することなく 文官でただ一人死刑判決を受ける 「その生き様には迫力を感じるよ、広田弘毅」 政治に限らず仕事でも どんなに一生懸命やっても うまくいかないことがたくさんあるよね いや、むしろうまくいかないことのほうが多いくらいだろう そういった結果が出たときに リーダーとしてどう対応するか、 ここが問題だ これが意外と難しい・・・ “誰かのせいにする” “結果を見ても見ぬふりをする” “悪い結果を隠そうとする” 真のリーダーはそのような対応ではなく 「自ら計らわず」結果に対して責任を取るべきだ この本で広田弘毅からそんな事を学んだ気がする ある派閥の長が、この本を200冊、若い議員に配ったという話もうなずける 城山三郎の著書は『もう、きみには頼まない』しか読んだことがなかったが 他の作品ももっと読んでみたい、そう思わせる一冊となった オススメ度 ★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.09.21 21:32:06
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