テーマ:DVD映画鑑賞(14127)
カテゴリ:映画・ドラマ
主人公が少年スパイ、という事で、子供向けのアクションコメディかと思っていたのですが、良い意味で裏切られましたね。なかなか面白かったです。子供向けでありながら大人が楽しむ事も出来る、子供騙し感の無いそこそこ硬派なスパイ映画でした。個人的に、この映画の敢闘賞は剥製の身でありながら敵を撃退した上、主人公家の家政婦の命を守った針千本。次点でクラゲ。
序盤に学校のシーンがあるので、主人公はハイスクールのスクールボーイか?と、思ったのですが、まさかの中学校・・・無駄に美少年な主人公・アレックスはまさかの十四歳という中学生。。。ぜんぜん見えないよ。高校生でいいじゃん、というか大学生と言われても納得の容姿。でも、欧米の人には十分中学生に見えるのかな?原作は少年向け小説です。 【ストーリー】 アレックス・ライダーは、謎の死を遂げた叔父イアンが英国諜報機関MI6の諜報員だったことを知る。幼い頃から語学や格闘技、射撃など、スパイに必要な能力を本人も気づかぬうちに教えられていたアレックスは、その能力を買われて、史上最年少のMI6諜報員に。IT事業の成功者セイルのロンドン市民700万人抹殺計画を阻止するため、危険なミッションに挑む!!(Amazonより) 主人公の性格が、少年スパイ映画に良く有るような熱くてウザイタイプでは無く、かといっていわゆるクールぶった秀才という感じでも無い。落ち着いた雰囲気で地味な性格?なのが幸いしたのか、万能主人公にありがちなイヤミ感をうまい具合に相殺してくれていた。 「子供スパイ(しかし子供に見えない)」、映画ではありますが、『スパイキッズ』のような、明るい笑える話では無いですね~。スパイの訓練先が軍隊だったり、銃無しで敵地に乗り込まされたりと子供相手に手加減無し、やることもやられることもハードなこと尽くし。 もともとアレックス自身はスパイに乗り気ではない。MI6(スパイ組織)のお偉いさんであるブラントに強要される形でスパイになる。スパイだった叔父さんの仕込みで数ヶ国語は話せるし、空手は黒帯。普通の子供ではない(しかし子供に見えない)とはいえ、子供ゆえに銃は持たされず、危険な任務に送り込まれてしまう。しかもブラント(上司)はあっさりとアレックスを見捨てようとする。。。普通の、というか、007とかの大人のエージェントなら、そういうシビアな世界ってことで許容できるかもしれませんが。ブラントがアレックス(子供)相手にシャレにならんだろっつー。 全編英国内のロケで、ロンドンの繁華街でのアクションシーンは一見の余地有り。特に自転車と馬に乗っての追跡シーンは圧巻。もちろんスパイ映画にはお馴染みの、スパイグッズも出て来ます。これがなかなかギリギリなアイテム。どんな風にギリギリかと言うと、「現実に有りそう」と、「ドラえもんの秘密道具」との境目をリアル寄りにウロウロといった所。 登場人物で一番印象的だったのが、ストームブレーカー(敵)の女秘書。いわゆる『犯人顔』というやつか、とにかくインパクトのある顔をしている。見ているうちに、なんとなく『片桐はいり』を彷彿とさせるのは何故だろう、顔の造形は似ていないのに、系統が同じなのか? 映画の個人的な総評価としては、エンターテイメントとして楽しむには十分です。 しかし、スパイグッズに改造されたNintendoDSや、家政婦さんの浴衣等、随所に見られる日本ネタや、妙に気合いが入っている爆破シーンに気を取られていて、気がつかなかったのですが、開始一時間くらいまで見たあたりで気がついてしまった。 これ・・・・アイドル映画だ。。。。 ■アレックスライダー 【DVD】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 5, 2010 09:15:58 PM
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