「名犬どん」危機一髪

公園の生け垣に隠してある、どんの秘密のものとは・・・普通のボール。
　　　　　　　　　　　　　
家から持って出ると、ポケットの奥に入れておいても匂いで判ってしまい、ジャンプしまくりハシャギまくり暴れまくりで、公園に着くまでが大変だからだ。
　　　　　　　　　
つまり、行きつけの公園のボールキープなのだ。
　　　　　　　　　
　　どん「早く投げて、投げてくれぇ～」
　　　俺「投げて下さい、だろ！」
　　　　　　　　　
マテをさせて、じっくりと焦らしてから、おもむろに投げる。
　　　　　　　　　
どんは、シャカシャカと音をたてながら全力疾走をし、ボールをくわえて戻ってくる。
　　　　　　　　　
　　　俺「５・７秒、平凡な記録だな」
　　どん「よし、もう一丁！」
　　　　　　　　　
　　　俺「いいぞ、その調子だ」
　　どん「フガフガ、ハァーハァー」
　　　　　　　　　　　　　
　　　俺「４・９秒、ついに壁を越えたな」
　　どん「自己新記録の更新だね」
　　　　　　　　　
ボールは３日と保たないで潰されてしまうので、１００均でまとめ買いをしている。