CSKと聞いてピンとくる方もいるかもしれない。そうコンピュータサービスの会社で創業者は大川功氏…ベテランのIT系の人であれば、名前ぐらい耳にしたことがあるだろう。今は住商情報システムに吸収合併され社名は消えてしまった。
で、一見テーマとは関係ない話をしているような展開だけど、実は転換社債市場(東証市場)に上場している転換社債は現在11銘柄だが、以前は30くる方もいるかもしれない。そうコンピュータサービスの会社で創業者は大川功氏…ベテランのIT系の人であれば、名前ぐらい耳にしたことがあるだろう。今は住商情報システムに吸収合併され社名は消えてしまった。
で、一見テーマとは関係ない話をしているような展開だけど、実は転換社債市場(東証市場)に上場している転換社債は現在11銘柄だが、以前は50銘柄以上あったと記憶している。
1996年頃には額面割れ転換社債を販売促進していた時期があった。それは額面割れしていても、債券として満期まで保有していれば、額面で償還され、額面との差額が償還益となったからで、リスクが少なく大きなリターンが期待できるとされていた。
では、なぜ銘柄数が減ったかという問題だが、実は転換社債を発行することは、既存の株主にとって、株価を下げる要因になったためで、発行会社も積極的に転換社債を発行しなくなったからだと考えらえる。(ここではその理由についての考察は控えることとする)
さて、CSKの話に戻すと、実はCSKは転換社債を以前に発行していた。私はその転換社債を保有していたことがあった。額面100円につき32円だった頃。発行価格の1/3を下回っていた。
価格が下落しているということは、人気がないだけでなく、もっと大きな懸念事項があったのではないかと推測する。転換社債の価格は株価との連動性が高く、発行時よりも株価が下落すると転換社債の価格も通常は下落する。ただし、満期が近づくと、額面に戻ろうとする性質がある。
そういうことと、CSKにはシステム開発会社として独自のマーケットを持っていたことから、倒産はまずない!そして、32円であれば、満期まで保有すれば3倍の利益が得られると判断した。実際に合併することになったけれど、転換社債はそのまま繰上償還されることはなかった。私は100円近辺になったところで償還前に売却した。
現在上昇している11銘柄は、2銘柄ほど額面割れしているけれど、CSKのようなマーケットを持っている銘柄を知らないのでなおさら手を出しにくく、流通量の少ないこともあって手が出せない。
(因みに1銘柄は98.75円で3月償還。利回りで5.06%という掘り出し物があります)
もっと市場に活況があれば、次のCSKでも探したいところではあるが、今のままではちょっと手が出しにくいなぁと思って躊躇している。
また、いつかCSKのようなお宝銘柄に出会えるといいな。
※現在の「転換社債型新株予約権付社債」のことをここでは転換社債(CB)と呼んでいます。