生命保険って必要ですか?
大昔、おしえてまっちゃマンというコラムを書いていた頃に、独身女性からの質問でこんな回答をしました。自分が生きていく上で、死亡したとき、病気・怪我をしたときに、必要になるお金を賄うのが生命保険の役割で、これをリスクの移転という。でも、独身者の場合、死亡しても特に経済的に困るような事態ってあまりないでしょう。だから死亡保険の加入は必要ないと思います。さて、当時はまじめにそう思っていましたが、現在もそうなのかな?ちょっと考えてみました。リスクの移転というのは、正確には、想定の範囲外に起きた事象に対して、予め投資(保険料)する事で、その事象をある程度回避する事を言います。例えば、火災が起きた場合、住む家を失うわけですから、再び住めるように建て直し等を行い、その費用を保険給付で賄うことを言います。では、独身者の場合はどうでしょうか?よく毎回の保険料を考えると早めに加入しておいたほうがいいと保険営業マンはいいますが、これは実は間違いです。たしかに1回当たりの保険料は若いうちに加入すると安くはなります。1年齢における保険料支払い総額は変りません。それを先払いしているだけの事です。次に死亡したとき、残された遺族に対して保険給付は必要かどうか?親を残している場合、最低の親不孝とよくいいます。だから保険給付を受けてもうれしくない(最も配偶者やお子様であってもうれしくはないでしょうが)はずです。また通常は困ることもないでしょう。せめて「災害時における捜索費」「葬式費用」程度ぐらいが限度だと思います。では、病気などに備えた医療保険はどうでしょうか?基本的には加入をお勧めします。特に一人暮らしをしている場合には、ないかと入用が多くかつ、その期間収入が少なくなると思います。ある程度、生活費・貯蓄へ回すお金とのバランスを考えて加入しましょう。また「終身医療保険」の加入は、もっと生活に余裕が出てきてからが良いでしょう。もっともこれは基本的な例ですので、個別の状況で変化いたします。また生命保険は"健康”を担保に加入するものなので、この辺も考慮に入れましょう。いろんな会社からさまざまな保険商品があって迷ってしまいますよね。そういう場合は、複数の商品を比較して自分にあったものを選びましょう。といってそんなカンタンには行かないとおもいますので、FPなどに相談してみましょう。私にメールいただいても結構ですよ~。これでも一時期は保険営業をしていましたので・・・。