eBoostr
今使ってるメインパソコンは古い。Pentium3-866MHz,メモリ512MB,OS:XPというスペック。USB2.0のPCIカード突っ込んで使っている。メモリはこれが限界。少しでも速くならないかなと調べていたら、SuperFetch/ReadyBoost技術を実現し、USBメモリをキャッシュメモリとして使うというeBoostrを発見。早速eBoostr2をダウンロード。フル機能が無料で使えるが、起動後4時間のみ使用可能という制限があって、シャットダウンせずに休止状態を多用している場合はほとんど使い物にならない。めんどくさいのでライセンスを購入(4千円弱)。ところでUSBメモリはどの程度の速さなのだろう。フリーのベンチマークソフトDiskMarkで測定してみた。手持ちのバッファローの4GBメモリはこんな感じ。---------------------------------------------- Sequential Read : 19.140 MB/s Sequential Write : 7.517 MB/s Random Read 512KB : 18.940 MB/sRandom Write 512KB : 1.566 MB/s Random Read 4KB : 3.264 MB/s Random Write 4KB : 0.017 MB/s----------------------------------------------ちなみにPC内蔵40GBディスクは(非力なディスクですが)---------------------------------------------- Sequential Read : 23.556 MB/s Sequential Write : 29.904 MB/s Random Read 512KB : 12.387 MB/sRandom Write 512KB : 20.361 MB/s Random Read 4KB : 0.290 MB/s Random Write 4KB : 0.574 MB/s----------------------------------------------これをみると小さいファイルのランダムリードはHDDより10倍速いことになる。ちなみに、USB2.0のインタフェース自体、伝送速度が480Mbps(60MB/s)と言いつつも、実際にHDDをつなぐとオーバーヘッドのせいか20MB/sくらいになってしまう。USBメモリはフラッシュメモリなので書き込み回数が10~100万回で寿命とも言われている。だからキャッシュで使うのは無理があるのでは?と思っていたら、eBoostrではキャッシュの構築はリアルタイムではなくて、ファイルの使用回数などを見てバッチ式で構築していて、メモリへの書き込み回数を減らしているようだ。それでも2年くらいが限界かなぁ…と勝手に思っている。USBメモリ4GBは1,500円くらい。eBoostr2は4,000円。計5,500円の価値があるのか?では実際に使ってみよう。USBメモリに4GBのキャッシュを作ることにした(実際には3,700MBくらいしかとれない)。結果として、eBoostrでのスピード測定(キャッシュされているファイルのアクセス速度比較)では約3倍くらいの速度と表示される。でもヒットしないファイルもあり、感覚的にアプリ起動速度は2倍まで速くなってない感じだ。eBoostrの価値は無いわけではないが、同じお金をかけるならメインメモリを増やすことをお勧めする(メインメモリの増やせる機種ならば)。eBoostrはメインメモリにもキャッシュが作れるが、今のメモリ環境(512MB)ではテストもできない。話によると圧倒的に速いらしい(メインメモリは速いからね~)が、電源落とすとキャッシュ内容消えちゃうからどーなんだろ。お、eBoostr3が出たんだ。早速無料バージョンアップしてみよ!期待しないが、もっと速くなるかもということで、eBoostr3を早速インストール。高速化優先アプリが登録できるようになった。速度は変わっていない感じ。付属のeBoostr SpeedMeasure Toolでアプリ起動時間が測定できるので、Adobe Reader 7.0とMicrosoft FrontPageを測定してみた。結果はそれぞれ約1.6倍と1.5倍。ヒット率は95%以上あるにもかかわらず、2倍までは速くなっていない。ちなみに内蔵HDDはJkDefragで最適化されている。こんなもんか。HDD入れ替えたほうが効果あるかもHDDアクセスは減るから、HDDの寿命が延びることは間違いないので、ヨシとしましょ!