カテゴリ:水泳
2023年世界水泳、福岡市負担は107億円
当初試算の3倍に 毎日新聞 3/6(水) 21:00配信 【以下転載】 福岡市内などで2023年に開催された世界水泳選手権と世界マスターズ水泳選手権について、市の負担額が約107億円と当初見込みの約3倍に達する見通しとなったことが市のまとめで判明した。 新型コロナウイルスの感染拡大や東京オリンピック・パラリンピックの1年延期などで大会日程が2度延期されたことや、想定外の整備費が発生したことなども影響した。 開催経費も約205億円と、当初見込みの約2倍になった。 6日開かれた大会組織委員会で、市が決算見込みを報告した。 世界水泳は23年7月の17日間、市内4会場で開催し、191カ国・地域から2361人が参加。 マスターズ選手権は同8月の10日間、市内など6会場であり、77カ国・地域から7512人が参加した。 報告によると、開催経費は総額204億6700万円で、会場整備費が106億9500万円、運営費が50億2300万円など。 一方、チケット収入や協賛金など大会収入は224億8300万円となった。 その結果、収支は20億1600万円の黒字となり、うち1億円は福岡県、残りの19億1600万円は市に戻されることに。 市の負担額は126億6000万円と見込んでいたが、最終的には差し引きで107億4400万円となった。 市は17年2月の試算で、開催経費を約90億~約100億円、市の負担額を約35億~約40億円と見込んでいた。コロナ禍など情勢の変化を受け、23年2月に開催経費を約225億円、負担額を120億~130億円と再試算していた。 市によると、開催経費で当初見込みより100億円以上増えた分のうち約50億円が、仮設の観客席のリース期間延長など2度の延期にかかわる分。他にも、計画になかったウオーミングアップ用プールの増設などが、経費の上振れにつながったという。 一方、大会の福岡市への経済波及効果は433億円と、23年2月の試算(540億円)を下回った。マスターズ選手権の海外選手が見込みより約5000人少なく、同行者らが来なかったことも影響した。 市の担当者は「2度の延期で開催経費が増えて苦しかったのは事実だが、コロナ禍が明け、経費の2倍を超える経済効果を出せた」と説明した。 ◇国が率先してガイドラインの策定を 1984~92年に神奈川県逗子市長を務めた富野暉一郎・龍谷大名誉教授(地方自治論)の話 世界水泳をはじめ2021年東京オリンピックや25年大阪・関西万博など、多くの大型イベントで開催経費が当初の計画よりも膨らんでいる背景には、事業を発注する自治体側、受注する業者側とも「当初の計画通りに進めなければいけない」という意識が鈍っている実態があると考えられる。 計画の変更には正当な理由が必要で、自治体は市民への説明責任を負っている。 一方、新型コロナウイルス禍や物価高騰など社会的変動があった場合、計画をどう修正するのが望ましいのかを判断する基準となる、ガイドラインが存在していない。自治体の恣意(しい)的な判断で計画が左右されることのないよう、国が率先して策定すべきだろう。 【転載ここまで】 万博も結局はこうなるのだろうと・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月06日 22時36分54秒
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