BOZ SCAGGS - My Time
Boz Scaggs は、大学に入学して間もない頃、当時平日の夕方に毎日放送していた(そういう記憶がある)洋楽のポップス・ロック番組で、彼の曲をエアチェック(もう死語だろうか?)して以来のファンである。でも、好きな曲はマイナーなやつで、その番組で放送されていた曲の内の、"Hard Times"と"My time"が、ずっとお気に入り。"Lowdown"とか"Slow dancer"とか、妙に日本では人気のある"We're All Alone"なんかより、ずっと好きなのである。 しかし、どっちも、どこかで耳にするということはほとんどない。特に"My time"。アルバムのタイトルに取られた曲なんだが、曲のほうは本当にマイナーだ。そのアルバムもマイナーだけれど。そして後には"My Time"という名のベストアルバムまで出たのに、"My Time"という曲はそこに収録されなかったのだから、そのマイナーぶりや堂に入ったものと言えるだろう。結局、この曲は、そのエアチェックしたテープでしか持っていなくて、ずっとCDを探し求め続けていた。時折、思い出したようにアメリカのアマゾンにアクセスしてはCDが出てないかチェックするというのを長年繰り返してきたのだが、先日アルバム"My Time"が販売されてるのをやっと発見。なんと、本家アメリカではなく、日本でリマスターして出たらしい。(とっくに出てたのだが、いかんせん私のチェックする間隔が長すぎた。)便利な世の中なので、早速ネット上でポチッと注文。実際手に取ることができるのは、今年の夏になるけれど、最近とても嬉しかったことの一つ。因みにこの曲、一般的に人気がないのがよくわかる野暮ったさ。後にAORと括られる彼の洗練された都会的な雰囲気はまったくない。しかし、泥臭く、なんだか演歌歌手みたいな匂いのした Boz が好きなのである。