カテゴリ:考察
●IQについて<再掲載>
●IQはクロック周波数であり、単純処理をする速度にすぎない→100以上は不要。全く関係ないし、一生不変なのでIQ自体を変化させようとする試みは無意味である。IQ測定値は簡単に変化させられることからもIQ測定値が本当のIQを表していないことは明らかである。 ●IQがどんなに高くても使える処理回路網IS(思考モデル:思考回路)が多様でなければ何にも使えない。単純処理(反射)が速いというだけで、そこには何の意味も重要性も人間らしさもない。 ●処理回路網作成時期(12才まで)にはデータ量も全く関係ない。反対に余計なデータは回路作成の邪魔になる。また、余計なデータを入力している時間は全く無駄な時間となる。幼児・児童期の記憶力の優秀性は暗記のためではなく思考モデル(思考回路)作成のための一時的なものである。だから、一過性なのだ。 …………………………………………………………………………………………… ●勘違い学習:どうして「人間は考えることが出来るようになっている」のに自力で考えることができない子供達がこんなに増えてしまったのでしょう。私には「考えることが出来ないように教育されてしまったから」としか思えないのです。今まで行われて来た学習方法が【具体的な】思考力養成になっていないことが「考えることができない子供を育てている」原因のようです。全ての学習方法をこの場で検証することは出来ませんので最も危険な勘違い学習だと考えられる「計算の徹底反復練習や高速単純計算練習」と「暗記」について書いておきます。 高速での正確な体の制御を要するスポーツや楽器演奏などでは無意識にでも行える(体を制御できる)ようにするための徹底反復練習は重要ですし意味があります。しかしながら、計算のように純粋な思考の一部であることについては、無意識に出来ることに意味はありませんし、成長過程の脳には悪影響が大きいようです。計算はどんなに複雑なものでも計算手順以外は「10の補数と九九」という既に持っている思考回路しか使いませんから、新しい思考回路作成の邪魔をする(単純思考は複雑思考を抑制する作用がある)ことになるからです。ですから、計算練習は「手順を忘れない程度」に最小限にすべきなのです。 「でも計算は基本ですから」と言う人がいます。確かに計算が出来なくては困ります。ですが、高速で出来る必要も暗算で出来る必要もないんです。さらに大事なことは、高速計算のために時間を費やしている時期(特に小学校低学年)というのは一生に一度しかない貴重な脳の基礎回路を作っている脳内進化時期なのです。この最も貴重な時期に、最も単純な思考回路の強化にしかならない「暗記・暗算・高速反応」の練習をしていては、どんなに能力のある子でも思考力養成が難しくなるのは当然だと思われます。 <参考>処理抵抗値が大きい子供の場合は7-9才で思考回路の刈り込みが始まることが分かっています。 (2006年11月14日11時48分36秒) …………………………………………………………………………………………… ●:処理抵抗値とは ●HP(http://homepage.mac.com/donguriclub/brain-logic.html)には書いてあるんですが、簡単に説明します。IQとIQ測定値は違います。IQは先天的な変えられないデータ処理速度です。ところがIQ測定値はコンディションや<慣れ>で変化します。ですから、IQ測定値の変化は娯楽としては成り立ってもIQを表してはいません。だいたいのIQが分かる程度です。そして、それで十分なのです。さて、処理抵抗の話でIQの話をしたのは処理抵抗とは同じ仕事(処理)をするときの抵抗値のことだからです。IQは処理速度ですから関係しているわけです。というよりも実はIQとは処理抵抗の逆数なんです。同じ仕事(主に外界からの刺激の処理)をするにしても抵抗が大きい場合にはエネルギーを多量に消費してしまいますね。さて、人間が思考回路網を作れる期間は最長で12年間です。ですが、その作成に使える進化エネルギーは有限です。ですから、同じエネルギー量で同じ仕事量だった場合は抵抗値が大きいと早く使い切ってしまいます。幼児・児童期に誰もがしなければならない処理はさほど変わりません。ですから、Giedd博士のデータではIQを3段階に分類した時に刈り込みが始まる時期が3種類になったのです。限界が12才(性成熟年齢)ですので、IQが高い方が刈り込み時期が12才に近いのは当然です。 ※ですから、幼児・児童期に単純計算や大量記憶なんて単純回路しか使わないことに進化エネルギーを使ってはいけないんです。だ・か・ら、知的早期教育は危険なんです。一生に一度しかない思考回路作成用のエネルギーを使えるチャンスを潰しているんですからね。 ※IQが80-130であれば全く支障はありませんし、変化させようとすることは徒労です。逆に低くても高くても異常とされるのは視覚イメージを意識できるか(自分の意志で考えられるか)どうかということです。 ●IQ80以下だと視覚イメージの連続性(流れ)を意識できない。→目の前のことだけに集中する理由。 ●IQ130以上だと操作が速すぎて意識できない。→分かっちゃった→これはコントロールできないということ。 ●天才と・・は紙一重である理由→どちらも自分の思考をコントロールできないのです。 ※ただし、IQ測定は被験者が最も得意とする分野で、しかもリラックスした状態で視覚イメージの操作速度を測らなければ分かりません。(2006年11月15日 22時25分36秒) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月15日 18時13分52秒
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