カテゴリ:考察
●よく「数量感覚」を身に付けるために~。という手法の記述を見かけます。ところが、その方法は<量>の方はいいのですが、<数>の方は見当違いの場合が殆どです。...私もこれに気付くのに20年ほどかかりましたから、ゆっくり体験してください。...ね。
<数>は見ても、触っても体感できません。ですから、感覚は身に付かないのです。(ただし、自動変換(量の比較で、その違いを数に当てはめて変換)することが出来ますので表面的には分かるようにはなります...が、勘違いは勘違いですので応用する場合には格段に差が出ます)←自分で何度も指折算をして感じてね!ココが数量認識の関門(雲泥の差を生む気付き)ですからね。 見る→量(形の一部として) 触る→圧(凹凸や温度→質感) ですから、<見る><触る>では数を直接的には感じられないのです。 それなのに、数を<ソロバン、オハジキ・ブロック・タイル・ポール(棒)・ドット>で(数量)感覚を身に付けようとする。...???です。 <数量>という言い方をするので、何の検証もなく安易に<数>と<量>が同質のモノ(同じ様な方法で認識可能)と考えているのかもしれませんね。 ●数、質、重、量は 数→10本の手の指の運動感覚 質→指先(舌先)の皮膚感覚 重→指先(腕先)にかかる負荷 量→目からの情報の比較による視覚操作 で判別する。 ※勿論、数と量の感覚が身に付いたら相互変換は自在になる。1←→■□、なら3←→■□/■□/■□とかね。 そして、コレが等比概念の獲得に繋がり<比>を自在に操れるようになる。 <追記...1> ●論外な手法が計算を暗記する方法:1+1=2,2+1=3,3+1=4.....1+2=3,2+2=4...根本的に数量感覚を狂わせ、応用力を根こそぎ消滅させる。...これ(暗記)が基本回路となると、その後の全てをこの回路(暗記:解法のコピー)でしか使えなくなる。未知の問題を自力で考える(解決する)ことは永久に出来なくなる。 <追記...2> ●計算で使われているアルゴリズムの貧弱さを考えれば容易に推測できますが、計算練習によって思考が強化されるケースはどんな場合にもあり得ません。 <追記...3> ●ソロバン・そろばん・算盤...文化(芸事)としてのソロバンは結構ですが、思考力養成には不向きですので、学習(計算)には使わないで下さい。 ※一珠と五珠が混在しており、変換作業(・・・・・=*)をしなければならず、直接的な視覚操作(これが自在に視覚イメージを操るベース)ができないので、応用が利かないのです。(私自身は「好き」なのですが...ダメです。) 修得するのなら12才以降、どんなに早くても9才以降にして下さい。全く問題なく出来るようになりますからね。ちなみに、そろあん(算盤での暗算:フラッシュ暗算)を提唱されている神林先生でさえ御本人は9才以降にソロバンを始められていますので、幼児・児童期には全く不要ということです。) <参考URL:http://homepage.mac.com/donguriclub/bbs-log30.html#Anchor569972> <追記...4> ●2桁以上の数字と、数の感覚を体感することとは全く違うことです。位取は変換(置き換え)という場所(ポジション)による記号の特殊化が加えられ、そこを操ることが中心になるからです。これは数の感覚養成とは異なることなんです。従って、数の感覚は10本の指をいかに感じ、味わい、使い、楽しむかに全てがかかっているんです。ここを、十二分に楽しめば楽しむほど瞬時に数字の構造である位取りの構造を瞬時に理解できるし20(5.5.5.5)を利用して繰り上がり繰り下がりを視覚イメージで補助するんです。...これが無理なく無駄なく効果的な方法。...つまり「デンタくん」での「横筆算」or「(縦)筆算」 ※1→5 2→5.5 3→5.5.5 4→5.5.5.5 コレも等比算...「デンタくん」で自然に意識できるような下準備もできてるんです。 ■ですから、基本は10までの「指折り算」という体感計算なんです。 ここが(何年かかってもいいので)確立していると(瞬時に)自在に操れるようになるので変換(位取りを含む数の構造)や計算も自在になるんです。計算そのものを基礎・基本と勘違いしていると、この本当の基礎基本を無視して有害な徹底反復で感覚麻痺を起こしながら「できる」だけの状態にしてしまうんです。 …………………………………………………………………………………………… ■だ・か・ら、計算の時に、絶対に 「いつまで指を使っているの」なんて言ってはいけないんです! ↑ ※言ってはいけない致命的な勘違いアドバイスの代表例 …………………………………………………………………………………………… <追記...5> ●非常に荒い言い方をすると「目を閉じて分かるものでないと意味がないんです」...「指折り算」なら目を閉じてもOKでしょ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月06日 16時00分54秒
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