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2018年09月08日
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カテゴリ:考察

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■「怪しい教育」

*「脱ゆとり教育」と呼ばれる、小学校では2011年度(H23年度)から完全実施されたこの教育は、文部科学省によると「ゆとり教育」でも「詰め込み教育」でもなく、生きる力をはぐくむ教育とされている。全くもって「怪しい教育」である。

<詰め込み教育>⇔結果:人間性の阻害:社会性の欠如を示す犯罪などからみた時の、許される「限界」を超えていると判断される犯罪の多発のために路線変更せざるを得なくなった。

■諸外国に遅れを取らないように、子供の成長を無視して学力養成を目指した「詰め込み教育」

→「詰め込み教育」の危険が分かった=●詰め込み教育では人格が歪む=人間性が阻害される

→「人間性の歪み」を回避するためだけの政策である「ゆとり教育」=●当然の学力低下

<ゆとり教育>⇔結果:学力低下:表面的な変更だったので表面的な学力低下が起きた

*第1の失敗:内容ではなく指導方法を変えることで「詰め込み」を回避すべきだったのに、内容削減だけをして、指導方法はそのまま放置した。

*新しい思考力養成理論がなかったことが原因である。

<脱ゆとり教育>⇔<詰め込み教育>の別名なので人間性の破壊につながる

*第2の失敗:当然の学力低下を受けて、なおかつ、求めていた「人間性の歪み」の回避も効果がないので、再度、詰め込み教育に戻ったが、「詰め込み教育」と呼ぶと負のサイクルが見えてしまうので呼び方だけを変えたのが「脱ゆとり教育」で「生きる力をはぐくむ教育」とされている、全く持って「怪しい教育」である。、再度内容を増加させたので表面的には学力は戻っているが、「第1の失敗」と同様に、新しい思考力養成理論はないままなので、詰め込みの弊害である「人間性の歪み」が更にひどくなるのは目に見えている。この苦境を乗り越えられるのは、本当の思考力養成理論しかない。無理なく無駄なく効果的などんぐり理論である。どんぐり理論なら、「本当のゆとり」「本当の学力」の両方を育てられる。

<場の変更>⇔健全な思考力養成理論がない場合は「新しい社会不適応&学力低下」

*第3の失敗の警鐘を鳴らす...今、第2の失敗の揺り返しとして「教育の場」の変更(ホームスクール、新形態の小規模小学校など)が進んでいる。

当然のことだが、この変更には第1の失敗のときと同じ結果が待ち受けているだけでなく、さらに複雑で多岐にわたる社会不適応の子供達を育てる危険要素が満載である。

理由は、「第1の失敗」と同じで、学習方法が新しい理論を持たないままに実施されているところにある。

学校での無駄なストレスによる人間性の歪みを回避するには学校を避ければ可能ではあるが、学校で育てられる学力養成を上回る学力を家庭で育てられる保証をしなければ、第1の失敗の亜流になるだけなのだ。現代日本では、高度な思考力は生きるための力そのものの一つである。

したがって、健全な学力とは「人間的な判断力を含む高度な思考力養成」を小学校卒業前に育て上げることと同じことになる。

ところが、場を変えて、同じ学習指導をしても、車の片輪である人間性は保証できても、

もう片輪となる高度な思考力養はできないのが現状である。**教育******教育、しかりである。個性を大事に、ストレスなく、は結構だが、日本の社会で通じるだけの高度な思考力養成はできていない。これでは、少なくとも、日本では社会適応できない。

個性が肥大化し、ストレス耐性がなく、学力もない子供達の量産になる。

これが、「第1の失敗の亜流」=「第3の失敗」である。

■今なら間に合う:さて、第1の失敗時に、どんぐり理論があれば、健全な思考力養成が可能だった。ということは、今、場の変更を実践している人たちにとってはチャンスがあるということだ。簡単である。思考力養成にどんぐり理論を活用すればいいのである。つまり、

ストレスを取り除いた状態の中で子育てをし、その中でキチンと無理なく無駄なく効果的な高度な学力養成プログラムを導入すればいいのだ。どんぐり理論は、家庭学習の理論なので、どんな**教育にも使うことができる。





<補足>

ゆとり教育は、1980年代から始まった教育方針:

『学制百二十年史(文部科学省出版)』では、

●各教科の指導内容大幅精選

●授業時間削減

*上記は、子供のためではなく、実は教師のための変更だった。無駄な作業をさせておいて、その作業のために起こった無駄な労働を改善するための「ゆとり教育」だった。

<理由>

1970年代までに過剰に増大した学習量は「詰め込み教育」と呼ばれ、知識の暗記を重視したため、「なぜそうなるのか」といった疑問や創造力の欠如が問題視されたからである。

このような学習方法はテストが終われば、忘れてしまう学力(剥落学力)であると批判された。

→暗記学習やパターン学習では、剥落学力(テストが終われば、忘れてしまう学力)しか育てられない。本当の学力を育てることはできない。<国家単位で証明済みの結論>

1980年代から学習量削減、小中学校では2002年度(平成14年度)から「総合的な学習の時間」をはじめとして各教科で「調べ学習」など思考力を付けることを目指した学習内容が多く盛り込まれ、教科書では実験、観察、調査、研究、発表、討論などの内容が多くなった。受け身の学習から能動的な学習、発信型の学習への転換が図られた。

→表面的な改革で、テスト方式も変わらないので、子供達にとっては、教えてもらう内容が減っただけで、依然として、分からないまま、知識も減るだけの当然の結果となった。

●この時点で「健全な学習理論」が導入されていれば、1986年には、秀才がゾロゾロ出ている。

この教育方針は、国際学力テストで順位を落としたことなどから学力低下が指摘され、各方面から批判が起こった。中山成彬文部科学大臣は学力低下を認めるものの「生きる力」の「理念や目標には間違いがない」とし、また「その狙いが十分に達成されていないのではないか」と発言した。

→「学習理論」の欠如に気づかなかったのが全ての原因である。

安倍政権が教育再生(ゆとり教育の見直し)に着手。マスコミは「脱ゆとり」という言葉を用いたが、国は「ゆとり教育」の方向性自体を問題視してはいなかった。

→「学習理論」の欠如に気づかなかったのが全ての原因である。それだけ、詰め込みは危険だというデータが揃っていたということである。当時の中央審議会の記録を見ても人格破綻を垣間見ることができる。幼児教育も同様である。

2007年6月、教育再生会議が授業時間増加を提言。

2008年(平成20年)、新しい学習指導要領が改訂。「脱ゆとり教育」と称され、小学校では

2011年度(平成23年度)、中学校では2012年度(平成24年度)、高等学校では2013年度(平成25年度)から完全実施。「ゆとり教育」でも「詰め込み教育」でもなく、生きる力をはぐくむ教育とされている。

→単なる言葉遊びである。

→「学習理論」の欠如に気づいていないので迷走が激しくなる。

*2020年度以降は、新しい学習指導要領となり、脱ゆとり教育から新しい教育へ変わる。

<新学習指導要領:2020〜>

マスコミ用語では 「脱ゆとり教育」         だが、

文部科学省用語では「ゆとりでも詰め込みでもない教育」であり、

理念(お題目=キャッチフレーズ)は、

「確かな学力」

「豊かな人間性」

「健康・体力」

 を兼ね備えた

「生きる力」をはぐくむための教育とし、

 勉強面では

(1) 基礎的な知識・技能の習得

(2) 知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力の育成

(3) 学習に取り組む意欲の養育を育成

 しようとしている

→どんぐり理論で全て賄えますね。どんぐり理論以外では不可能です。

*1980〜2020の40年間も失敗を続けているのに、理論欠如という大前提に気づきもしないで、

「確かな学力」

「豊かな人間性」

「健康・体力」

 を兼ね備えた

「生きる力」をはぐくむための「ゆとりでも詰め込みでもない教育」

 を実践できると、一体全体、誰が思うのだろうか。






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最終更新日  2018年10月25日 09時30分22秒


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アンカラママ@ Re:■子供達に学力的な能力差はない。(文責:どんぐり倶楽部)(09/30) どんぐり倶楽部を知ってから、5年余ですが…
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障害児と通常発達児の双子の母@ Re:■子供達に学力的な能力差はない。(文責:どんぐり倶楽部)(09/30) ブログ、本当にありがとうございました!…
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