●英語を一切使わない英語学習(小学校には最適)-1
■小学校に英語を導入するならストレスをかけないように(確認や評価など絶対にせずに)毎日午前午後2回は最低でも必要。でなければ悪影響が大きい。■下記は、中学での飛躍的な伸びを約束する「英語を一切使わない英語学習(小学校には最適)」です。……………………………………………………………………………………………「新・絶対学力」より第十六章・英語を使わない低学年からの英語学習 英語を一切使わない英語学習があるといったら信じられますか? 普通は考えられません。ところが、これまで説明してきた語順訳と英語の秘密・日本語の秘密を利用すると、一切英語を使わなくても(日本語だけで)英語の基本をかなり高度なところまで身につけることができるのです。 英語を使いませんから、低学年に適用しても何の弊害もありませんし、意識しなくても日本語と英語を同時に強化することができますので、効果は最大なのに子供たちへの負担は限りなくゼロに近くなります。よく指摘される幼児英会話などの危険性とも無縁です。 方法は簡単です。語順訳から和訳を作る練習と和訳から語順訳を作る練習をするだけでいいのです。これだけで、日本語の感覚も英語の感覚も身につけることができるからです。 これまでに英語の学習には英語が必要だと思われてきましたが、語学という観点から見れば、英語はアルファベットを使っている言語の一つというだけで、英語が日本語とまったく違うわけではないのです。人間が使える言葉という伝達手段としては同じなのです。 こうして、小学生時代に英語的日本語(語順訳)も使えるようになると、中学で接する英語は単語の変換だけで済むことになり、飛躍的に英語修得が楽になります。 低学年からの英語教育とは英文そのものに親しむことではなく、英語的日本語教育であるべきなのです。この方法ならば、日本語で外国の事を楽しく学習できますし、難しい内容でも何の苦労もなく吸収することができるのです。そうすると、中学ですることは単なる文字の変換作業になりますから、誰も何の苦労もなくできるわけです。 これが、低学年からのもっとも効果的な英語学習方法です。サンプルを見てみましょう。第一段階・語順訳から和訳を作る練習(小学生・低学年) 語順訳「これは/ある/車で」 和訳例「これは車である」「これ車だよ」「車だね、これ」「これ車やね」第二段階・和訳から語順訳を作る練習(小学生・中学年) 和訳例「僕は、公園で毎朝2個のリンゴを食べてるよ」 語順訳「私は/食べる/2個のリンゴを/公園で/毎朝」第三段階・和訳から語順訳を作る練習・応用編(小学生・高学年) 和訳例「英語を話すのは苦手なんだよ」 語順訳「私は/ない/上手では/話す点において/英語を」 和訳例「英語は話せないんだよなぁ」 語順訳「私は/話すことができない/英語を」 和訳例「英語を話すのは難しいね」 語順訳「話す事は/英語を/ある/難しく」 「私にとって/話す事は/英語を/ある/難しく」 「それは/ある/難しく/私にとって/話すことは/英語を」 §低学年からの語学学習は細心の注意を要する 言葉は思考と密接な関係があります。したがって、十分な思考回路が育っていない時点で、不要な言葉を学習させることは危険な行為です。「少しでも話せるようになればいい」「慣れていれば先が楽だろう」程度の考えで学習させるものではありません。貴重な幼児期に中学で一週間もあればできることを何年もかけて半端にできるようにしても意味はないのです。害はあっても益はないのです。 私が提案していることは、日本語の練習の延長線上にあります。ですから、英文そのものを幼児期に入力することで生じる言葉の混乱や語彙不足や語感の欠如などの弊害を取り除きつつも、将来の英語学習の基礎固めを確実にできるのです。 しかし、弊害を承知の上で、それでも生活の一部として幼児英語が必要であれば、生活英語から入って、好きな分野の英語で応用力をつけるようにすると負担は軽減できます。ただし、その場合でも、日本での生活環境を考えると純粋なバイリンガルではなく「セミバイリンガル」がお勧めです。つまり、英語脳を作ってしまうのではなく、英語を話せる日本語脳を育てるということです。コンピューターでも、言葉の変換ソフトは数多く使いますが、OS(脳)は一種類です。日本にいて英語脳を目指すことにはロス(無駄)が多すぎるからです。 もちろん、日本語脳のままでも英語に慣れるにしたがって、日本語を介さずに英語の発音から直接イメージを連想できる(英語が分かる)ようにはなります。ですが、それは副産物であって最初から目標とすべきことではないのです。筆算だけをしていても、慣れると簡単な暗算が自然にできるようになることと同じです。目標設定を間違うと、当然ながら手法も間違ってしまいますので要注意です。 では、続きです。小学校で語順訳を身に付けていると、中学では多くの場合、単語の変換だけで正しい英文を作ることができます。例を見てみましょう。第四段階・語順訳から英文を作る練習(中学生) ※英文から語順訳を作る練習は、ここでは省略します。(資料を参照してください) 語順訳「これは/ある/車で」 英 文 This/is/a car. 語順訳「私は/食べる/2個のリンゴを/公園で/毎朝」 英 文 I/eat/two apples/in the park/every day. 語順訳「私は/ない/上手では/話す点において/英語を」 英 文 I/am not/good/at speaking/English. 語順訳「私は/話すことができない/英語を」 英 文 I/canユt speak/English. 語順訳「話す事は/英語を/ある/難しく」 英 文 To speak/English/is/difficult. 語順訳「私にとって/話す事は/英語を/ある/難しく」 英 文 For me/to speak/English/is/difficult. 語順訳「それは/ある/難しく/私にとって/話すことは/英語を」 英 文 It/is/difficult/for me/to speak/English. 語順訳「どこに//あなたは/行ったか/昨日」 英 文 Where/did/you/go/yesterday. 語順訳「何を//彼は/買ったか/あの店で/今朝」 英 文 What/did/he/buy/at that shop/this morning. 語順訳「目を向けて/あの犬に/泳いでいるところの/海で」 英 文 Look/at the dog/swimming/in the sea. 語順訳「私の母は/帰宅した/いつかというと/私が/あったとき/耳を傾けているところで/ラジオに」 英 文 My mother/came home/when/I/was/listening/to the radio. 冠詞(a,an,the,×無冠詞)は、日本人には使い方が難しいとされていますが、名詞を覚えるときに、一般的に使う冠詞を付けて名詞を覚えるようにすると難しくありません。さらに、英作文などで冠詞を書かずに平気な生徒が多いのですが、そのようなミスもなくなります。例1 犬↓ dog ではなく a dog で覚える。例2 ペン↓ pen ではなく a pen で覚える。例3 海↓ sea ではなく the sea で覚える。例4 朝↓ morning ではなく the morning で覚える。例5 日本↓ Japan は先頭の大文字に注意して覚える。(× Japan としてもいいでしょう)例6 水↓ water は無冠詞に注意して覚える。(× water としてもいいでしょう)§英文黙読・Silent Reading 語順訳と文法を確認しながらするSilent Reading(黙読)は最も効果的な学習の一つです。……………………………………………………………………………………………1 Music in Okinawa is one attraction for tourists. 2 Are the songs sung only in Okinawa ?…………………………………………………………………………………………… 頭の中では次のように考えて読みます。1 Music(ミューズィック「音楽は」ふ~ん冠詞はつかないんだ・不可算名詞なんだ)in Okinawa(インオキナワ「沖縄の」場所を表す前置詞のinだな)is(イズ「ある」)one attraction(ワンアトラクション「一つの魅力で」attractiveが魅力的なだったな)for tourists(フォーツーリスツ「旅行者にとっては」無冠詞複数形だから一般的なこと を言ってるんだな)。……………………………………………………………………………………………2 Are(アー「あるか」)the songs(ザソングズ「その歌は」複数形だから特別な1曲じゃなくて沖縄の音楽全体を 言ってるんだな)sung(サング「歌われて」singの過去分詞形だぞ、前にareがあるから受動態の「れ」 を使う)only in Okinawa(オウンリーインオキナワ「唯一沖縄で」onlyはオンリーじゃなくて オウンリーだったな) ?…………………………………………………………………………………………… 慣れると、このように語順訳をしながら文法確認もできます。……………………………………………………………………………………………参考・語順訳と和訳例1 語順訳:音楽は・沖縄の・ある・一つの魅力で・旅行者にとって。 和訳例:沖縄の音楽は、沖縄の旅の魅力の一つになっています。2 語順訳:あるか・沖縄の歌は・歌われて・唯一沖縄で。※日本の中学校に、この語順訳が導入されたとき、日本の英語教育は一変するでしょう。※日本ブログ村に参加してみました。 このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記のバナー3カ所を1クリックお願いします。※どんぐり倶楽部の公式サイトは下記よりどうぞ