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テーマ:ミステリはお好き?(1430)
カテゴリ:高田崇史
神宮前のなじみの喫茶店「カル・デ・サック」の新年会で,「通りゃんせ」と天神様(菅原道真)の講釈をしていた崇が,奈々に小松崎との出会いを語る。
風雅1100さんに紹介していただいた 高田崇史の「QED式の密室」はこのようにして始まった。昭和61年。密室の中で死に,「自殺」とされた陰陽師である祖父の死(昭和31年)を,式神を使った殺人だと主張する大学生弓削和哉。 当時大学1年生であった桑原崇が,小松崎良平,弓削,そして弓削が式神を使った犯人と名指す木津川を交えてファミレスで話し合い,事件を解明した。 奈々への話は,事件だけでなく,安倍清明の話,式神の話,鬼の話へと広がり,そこで事件の真相が明かされ,「鬼」が生まれた歴史的構造が語られてQED。 「密室殺人」といい「オニの話」といい,どちらも興味深くおもしろいものだった。 しかし,おもしろくはあったのだが,今回はどうにもしっくりこない部分が残る。 それぞれのおもしろさがおたがいに主張しあって譲らない感じなのだ。 いわば,ジャムがいっぱい入りすぎたルシアンティーを飲んでいるといったような感じ(ちなみに,紅茶はプレーン,コーヒーはブラックがいちばん)。 「密室殺人」と「オニの話」がバラバラというのではない。たとえば,殺人の実行犯である執事の片桐が,「鬼と人の間のモノ」としての式(神)であったという部分では,現在の殺人事件が「オニ」を作ってきた歴史的社会構造からうまく説明されている。 章のタイトルの色が五行の「土火金水木」になっているのも気がきいている。 ただ,この作品では「オニの話」が強すぎて,殺人事件がそれを説明する材料という感じになってしまっているのだ。好みとしていろいろあるのだろうが,自分としては,「殺人事件メイン」がいいな。「人殺しが好き!」ってわけでもないんだけれど。 そういえば,畠中恵の「百万の手」を読んだときも,同じような「しこり」が残ったっけ。 こちらの場合は,クローンの社会的意味への問いかけが強すぎて,全体のおもしろさを殺していた感があった。 なお,高田崇史の「鬼」については,生生流転(静音0250さん)の記事も参照してください。 高田崇史の他作品はについての日記は,フリーページ 読了本(日本) (高田崇史)からごらんください。 次の日記も読ませていただきました。 悲劇的封印録(エラリイストさん) 死季彩歌★別館(咲哉1227さん) 未来の予定~ラビ的(みっつ君さん) また,本文中で奈々が飲む世界で一番豪華なオレンジジュース「ミモザ」は ●オレンジ・ジュース 60ml ●シャンパン 適量 ●レモン・ジュース 1/4 ★グラスにジュースを注ぎ、シャンパンで満たす。 これは,club TAKATAKAT~高田崇史 公認ファンサイト ~からの引用です。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/15 08:36:16 PM
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