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2005/07/28
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スナーク狩りの最終回。

1章はこちらから,
2,3章はこちらから,
4~6章はこちらからどうぞ。

7章 バンカーの運命
探索中,バンカーは勇気を奮って1人先に突進するが,バンダースナッチ(人さらいの猛犬?)につかまり,小切手を差し出すが,効き目はない。

一行がやってきてやっと解放されたバンカーだが,恐怖のあまり顔は真っ黒に,チョッキは真白に。

頭をかきむしって椅子に座り込み,2本の骨をカタカタいわせながら,不気味な歌を歌いだした。

ベルマンは彼を「運命に任せる」ようにいう(要するに見捨てたわけだ)。
もう半日たってしまったので,これ以上遅れると夜までにスナークを捕まえられない。

8章 消滅
指ぬきで捜した,注意深く捜した,くまでと希望で追いかけた。
鉄道株で命を脅した,微笑と石けんで魔法にかけた。
(5~8章はすべてこの出だしで始まります)

日も暮れかかり,狩りが失敗するのではないかと恐れ始めた頃(ビーバーは尾っぽを使って飛び跳ねている),「名なしが叫んでいる!」とベルマンがいった。
「狂ったように,両手を振って,頭も振って」「スナークを見つけたんだ!」

ブッチャーは,「あいつはとんでもない奴だった」と喜び叫ぶ。

そして,彼らは見た。
名なしのベイカーがそそり立つ岩の上に厳かに立ち,次の瞬間,深い裂け目に飛び込んでいくのを。

彼らは恐れながら待ち,聞いた。

「スナークだ!」というのが最初に耳にした言葉。すばらしすぎて信じられない。
続いて,立て続けの笑いと歓声。
そして不吉な「あっ,ブー……」

そして静寂

「……ジャム」と聞こえたという者もいたが,風の音だという者も。

一行は暗くなるまで探索を続けたが,ベイカーがスナークに出会った場所だとわかるような,ボタンも羽根も痕跡も見つからない。

何かをいいかけたそのとき,笑いと喜びの中で,彼は静かに突然消え去った。

そうさ,スナークはブージャムだったのさ。

おしまい

いったいスナークとは何であるのか,各人の想像に任せるしかない。註によると「大陸間弾道弾」だという説(というか実際にSnarkと呼ばれた)もあるそうだ。

ところで,最初に戻り,「ノービットの冒険」についてだが,「ホビットの冒険」を下敷きにしているとともに,たしかに「スナーク狩り」をも下敷きにしていることをはっきりと感じることができた。
ベイリーとともに冒険旅行をしていたクローンの一族のうちの1人は,スナークを捜し当てた。
そして,それがブージャムだったのかどうか……,それは本を読んでもらえばわかると思う。

「ノービットの冒険」の記事は こちら

ミステリ以外の海外作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (その他)からごらんください。

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Last updated  2007/01/20 12:40:46 AM


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