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テーマ:ミステリはお好き?(1430)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
今,「スナーク狩り」といったら,やっぱりこの作品を指すんだろうな。
宮部みゆきの「スナーク狩り」の冒頭のエピグラムのルイス・キャロルの詩の1節は,著者のあとがきによるとW・L・デアンドリアの「スナーク狩り」(早川文庫,真崎義博訳)からとったとのこと。ルイスの「スナーク狩り」の第2章の最後の部分にあたり,「おれ」がスナークと戦う夢を見て,不意に消え去ってしまうことを恐れおののく部分であり,長編サスペンスの冒頭を飾るのにふさわしいといえるだろう。 猟銃をもち,呼ばれていない結婚式の披露宴に乗り込む関沼慶子。彼女のねらいは? また,彼女をそこに呼び出したのは? 一方,彼女の猟銃を密かにねらう別のたくらみもある。 金沢へ向かう高速道路での追跡劇。善意から年上の同僚織口を追う修二は,彼を無事連れ戻すことができるのか? 分かれた妻子を殺した男女を試そうとする男の目的は果たされるのか? う~ん。何を書いてもネタバレになりそうなので,内容はほとんど書けないけれど,おもしろかったですよ。 宮部みゆきの現代小説は,時代小説と違ってほのぼの感が薄いけれど「サスペンス」なのでそれもいいでしょう。 結末の感想は? スナークはブージャムだった。だから彼は静かに消えた。 狩りに加わったから,彼は恋人候補を失い,恋人を得かけているのかもしれない。 目的のものを手に入れたと思った彼は,そこで何もかも失うことになった。彼の夢もスナークだったのかもしれない。 これなら,多分ネタバレにはなっていないと思います。上の「彼」や「スナーク」や「ブージャム」がそれぞれ誰を指すのかは,本を読んでからお考えください(笑) ちなみに,1章のタイトル「真っ白な地図」もルイスの「スナーク狩り」に出てくる。 船長が,航海用に買い込んだ海図なのだが,経線とか緯線など実際に地球上に存在していないものはかかれていないし,広い海に出てしまえば岸も島も見えないので,それもかかれていない。要するに完全に空白の「真っ白な地図」。 興味があれば,しばらく前まで記事にしていた「スナーク狩り」(ルイス・キャロル)を参考にしてください。 次の日記も読ませていただきました。 田ライダー(田ライダーさん) みーしゃん♪映画大好き!(みーしゃん♪さん) 洋裁道はイバラ道!?(fulalaさん) 宮部みゆきの他作品はについての日記は,フリーページ 読了本(日本) (宮部みゆき)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/15 11:11:13 PM
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