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テーマ:京極堂シリーズ大好き!(44)
カテゴリ:京極夏彦
鳥山石燕の「画図百鬼夜行」の本がいくつかの日記で話題になっていたので,気になって探してみたら,その副産物というか京極夏彦の妖怪図がピンズや下げ飾りになっているのを見つけてしまった。
まずは画図百鬼夜行京極堂グッズの前に, 京極夏彦の「百鬼夜行(陰)」と多田克己の「百鬼解読」の続きを。その1は,こちら,その2は,こちらからごらんください。 倩兮女(けらけらおんな)石燕の画は垣根のそばに立ち,左手で口を隠し,右手を額の上にあげた太目の女。城や国は傾けそうにないが,垣根を傾けるくらいの重さはありそうだ。「解読」によると,気を許して災いを招くべからずという意図でかかれた絵だとのこと。 「夜行」扉絵は目つきの鋭い女の口が薄く笑っている。この手の女性に惹かれると,かなりやばそうである。 昭和27年年の暮れ,山本純子が暴漢に襲われ,笑顔のまま悶死するまでの話である。小さい頃から笑うことを知らずに育った,女性解放運動家で厳格な教師でもある純子が,運動に理解のある実業家から結婚を申し込まれ,同族企業の幹部連中に見せる笑顔を練習中,自分がほんとうに笑っていることに気づくことなく殺された。 ただひたすら自分の生き方で生きた女が,その生き方のまま殺された。あながち「不幸」といい切れないところが怖い。 京極イラストの倩兮女は丸い鼻の穴と丸い眉に愛嬌がある。これのぬいぐるみができたら,ちょっとゲテモノ趣味ではあるが,人気が出そうな気もする。 ⇒07/02/25の日記(「絡新婦の理」のサイドストーリーとして) 火間虫入道(ひまむしにゅうどう)石燕の画は縁の下から上半身を出して,首を伸ばして油をなめているじいさん。油をなめるというよりは酒をなめている感じにも見える。「解読」によると,竈の横にあるのはゴキブリ(火間虫入道)よけの絵馬と草ということであるが,入道はちっとも気にしていない。 「夜行」扉絵は人の指の前で頭をたれている爺さんゴキブリ。一見殊勝そうな顔つきをしているところがやや不気味である。 昭和28年6月19日未明,岩川真司が殺人の現行犯で緊急逮捕されるまでの話である。交番勤務から刑事,警部補と昇進を重ね,家族を見捨て,情報収集のため悪所に通い,不逞の族と交わり,最後に詰め腹を切らされる。薬物中毒になった彼の頭にはゴキブリが棲みつき,自分をそこまで落とした悪魔のような少年を恨みながら,手にした包丁で畳に「ヘマムシ」をかき続けた。 岩川の心を見抜き,岩川に自分の行為を正当化させた少年。実在か妄想かは別として,これはかなり怖い存在である。 京極イラストの火間虫入道は,首を伸ばし,舌を突き出しながら「ヘマムシ」をかいている。ちょっといじけ気味で,顔のわりにかわいい。「解読」によると,「ヘ(←ヒ)マムシ入道」は文字遊びの1つで,「ヘ」を禿頭,「マ」を目,「ム」を鼻,「シ」を口とあごにあて(ョを耳の場合も)た落書きである。 ⇒妖怪尽くしの「火間虫入道」(イラスト) ⇒07/04/01の日記(「塗仏の宴」のサイドストーリーとして) 時代,場所,登場人物などをフリーページの京極夏彦メモ(百鬼夜行-陰)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。 その4に続きます。 ところで,その2で紹介した「鬼一口」と「煙々羅」が次のようなピントレやさげ飾りになっていた(リンクフリーですが,ちょっと強引なリンクなので,画像中の「閉じる」は効きません)。 ということで京極堂グッズ上:京極夏彦コレクション妖怪とめ具(BOX単位) 下:京極夏彦コレクション妖怪さげ飾(5種セット) 上記はどちらもコトブキヤ製造販売だが, ショップによって値段が異なるので こちらで,確認してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/18 06:10:54 PM
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