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2005/09/08
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「水の時計」を読んだ(日記はこちら)ときにコメントをいただいた皆さん(下のリンクとかなりダブっています)からすすめられた

初野晴の「漆黒の王子」

だが,とてもおもしろかった。

舞台は,東京への通勤圏内にある地方都市。

バブル後の衰退期を迎えた地元暴力団の中で,組長代行の紺野と表に出ない車椅子の右腕高遠を中心に,5年前から急激に勢力を伸ばした藍原組。

その組員たちを,「眠ると死ぬ」という不可解な死が次々と襲い,その都度,インドの神ガネーシャの名前の電子メールが届く。

ガネーシャの正体を追う中で,地元の対抗組織極東浅間会との抗争が起こり,チャイニーズマフィアも介入,さらには親組織沖連合の幹部が暗躍して,追い詰められていく紺野たち。

以上が上側の世界。

並行して記述される下側の世界は,江戸時代後期に作られたとされる暗渠の中。
王子,時計師,ブラシ職人,画家,楽器職人,墓掘り,坑夫の7人が住んでいるが,そこに大怪我をして記憶を失った女がまぎれ込み,ガネーシャとなのる。

終章にいたって,「ヒナ」と「ドライフラワー」により上側の世界と下側の世界の時の流れがきちんとシンクロする。

電子メールに隠された暗号が難解であるのに,結果が単純すぎる気はした。
また,下の世界の住人の中で「坑夫」の出自のみややぼやけている気もした(読み落としかもしれないが…)

しかし,そこらへんすべてを吹っ飛ばすくらい,話の流れに勢いがあったし,さまざまな伏線も,お見事。
もちろんタイトルの「漆黒の王子」にも,長くて深い意味があるし,解明もされる。

最後に,この本では,争そっていたのも,助け合っていたのも,すべてが「差別された側」の人間であることに触れておこう。
ガネーシャは,紺野(高校のとき一家離散)と高遠(もともと天涯孤独)とに驚くほど守るものがなく,それが自分と同じ境遇だと知ったとき,愕然としたという。
そして,それだから,ふたりの身のまわりにいる人間の命を理不尽に奪い,「人間の天敵とは,そういう理不尽なもの」といい切る。
う~ん。壮絶な世界観だ。

ガネーシャも紺野・高遠も自分のも含めて「死」に全く動じないが,これもまた当然のことではあるのだ。
ガネーシャは,「漆黒の王子」の刺青から紺野にトリパノソーマを移し込むという,紺野・高遠は,憎い街の中にプルトニウムを埋め込むという最終目標はすでになし終えたうえでのまわりを巻きこみながら死に合うためだけの戦いなのだから。

次の日記も読ませていただきました。
まみむメモ(Pump!さん)  困ったモンだ(のほっさん)
彩りの空間(mu-.mu-さん)  読書日和 ~Topo di biblioteca~(柊♪さん)
きまぐれうさぎ(ぷるんつさん)  読書とパイプの日々(KAZ(かず)さん)
田ライダー(田ライダーさん)


ところで,柊♪さんの日記の中で,「プロローグで描かれる少年二人の絆と、本編でのこの二人の性格」について触れられていたが,自分としては,ある意味では,プロローグの絆だけがその後の2人を支配していたように思う。疎外される(子どもの世界でいえばいじめられる)側が能力的,あるいは経済的に劣っている必然性は全くない。標準とずれているだけで,じゅうぶんに対象たる資格をもつ。
そして,プロローグの「ぼく」は敵対者を貯水槽に突き落とすことで,その実行力をじゅうぶんに示し,車椅子の直之は,多くの本を読み何でも自分でやろうとすることで,その自尊心をじゅうぶんに示す。
2人の関係は「見捨てないでくれ」というほうが「王」であり,「かたときも忘れない」で「何でもする」と誓うほうが「側近」なのだ。
2人は「あの街に復讐」という最終目標をはたすが,側近を失った王は歴史上でもよくあるように,自滅するしかなかったのではないだろうか

初野晴の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (初野晴)からごらんください。

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Last updated  2007/01/20 04:35:05 PM
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