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テーマ:ミステリはお好き?(1424)
カテゴリ:森博嗣
「封印再度」で4年生になった西之園萌絵が大学院の試験を受ける。
森博嗣の「幻惑の死と使途」の中の話です。筆記試験の選択科目として,それまでさんざん嫌っていた「力学」をとったのは「計算に強い」ところを生かすためなのだが,口頭試問で力学を選択した理由を聞かれて「力学が好きになったから」と答え,それでは「なぜ,歴史の講座(要するに犀川研)を希望するのか?」と聞かると,「これから好きになるからです」とさらっと平気で答えるところがいかにも萌絵らしい。 まあ,「犀川先生と婚約しているからです」とは答えられないだろうが(笑) 事件はこの試験の前後に起こる。 ありえない状況でのマジシャンの刺殺事件とそのマジシャンの遺体消失事件(マジシャンがもう1人殺されるのだが,こちらは「方法の謎」としてはたいしたことがない)。 「巻き込まれ」事件ではなく,萌絵が積極的に事件解明にかかわろうとしているところが,これまでとは違った点。 愛知県警の若手も,TMコネクション(トーマと萌絵のTM)なる怪しげな組織(会長は鵜飼警部補)を作って……いったい何をしているんだろう!!??(笑,笑) 犀川先生はあいかわらず消極的なのだが,「萌絵ちゃんピンチ」となると「なりふりかまわず」飛び出していくところは何ともカワイイ。 テスト勉強の疲れ休めのをしていた萌絵に,事件解明の重要なヒントをくれる中学生として加部谷恵美が登場するのだが,シェットランドシープドッグの「ダイアナ」を「仮の名」として「よし子」と呼ぶ感性が何ともいえない。 ところで,今回のトリックに関してだが,「脱出とテレポーテーション」なら「2人」は必然という感じかな。その場合,「表に出ているほうがコマ」というのはいかにも森博嗣好みかな? 試験後にセレモニィホールに行った萌絵に,「誰も,加部谷さんを見て驚かなかった?」と聞いた犀川はさすがに鋭かったが,萌絵から数メートルは下がって立っていた加部谷は,運転手が散歩で会っていた匠幻とは気づかなかったようだ。残念!! じゃあ,お前はどうかって?? もちろん,萌絵が彼の家に行って,彼が車で戻ってくるまで気づかなかった。「遺体が職員の1人になった」というところまでは,最初から考えていたので,やはり,残念!! 上で,「マジシャンがもう1人殺されるのだが,こちらは「方法の謎」としてはたいしたことがない」と書いたが,動機に関しては,少し思うことがある。 犀川先生も特に指摘はしていなかったが,「匠幻」の名を継がせたくなかったのではないか? 強請とか愛人関係以上に匠幻らしい動機であるように思えるのだ。 ところで,章のタイトルがすべて「奇」から始まっていたのは,「奇数」を意識したのだろうなあ。 「夏のレプリカ」の場合どうなるのだろう。偶因,偶居,偶然,偶像……で始まるのかなあ? なお,この巻から萌絵は携帯をもつようになり,犀川は外車に乗るようになった。 S&Mシリーズ前作「封印再度」については,→こちらから,次作「夏のレプリカ」については,→こちらからお読みください。 次の日記も読ませていただきました。 cascadeのたわごと(cascade0920さん) 死季彩歌★別館(咲哉1227さん) 憩いの広場♪(ixtuchan♪さん) 仕事以外の記録みたいなもの(surumeyakiさん) 未来の予定~ラビ的(みっつ君さん) カラスの我楽多(瀧飛 烏さん) りぶらりだいあり(りぶらりさん) 時代・場所,登場人物をフリーページの森博嗣メモ(幻惑の死と使途)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 森博嗣の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (森博嗣)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/18 09:07:31 PM
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