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カテゴリ:読んだ本(その他・日本)
ショートショート30編が文庫本(ハルキ・ホラー文庫)1冊に収められている
井上雅彦の「綺霊」を読み終わった(スラダンやバカボンドの井上雅彦とは別人です)。タイトルは「きれい」と読むのだが,漢字変換しても「綺麗」「奇麗」「亀齢」,しか出てこず,まあそうだろうと思って,「綺羅」と「霊魂」を組み合わせて漢字に変換したのだが,案外これが,この本のイメージをいい当てていたかも知れない。 不思議な,ときにはグロテスクで,ときには怖い話が並んでいるのだが,そのどれもが「きれいな薄衣」をかけられたように「美しく」まとめられている。 ショートショートなので,個々の作品の内容について書くわけにはいかないが,「四時間四十四分」「蛇苺」「海盤車(ひとで)」「地下水道」「蝶番」などがお気に入りの作品。 もちろん,このほかのどの作品もおもしろかった。 もしも,図書館か書店で見かけたら,ちょっと立ち読みしてください。1,2編はすぐに読めます。 そのあとで,「綺霊」の世界に引き込まれるかどうかは,もちろんあなた次第ですが…… 井上雅彦の作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (井上雅彦)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/16 01:46:16 AM
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