まあぼの交差点

2007/01/15(月)23:39

悪魔のミカタ8,9(うえお久光)

読んだ本(その他・日本)(37)

番外編である6,7巻(日記は→こちらから)というより,5巻「グレイテストオリオン」(日記は→こちらから)の続きになるうえお久光の「悪魔のミカタ」の「It/ドッグデイズの過ごしかた」(8巻),「It/ドッグデイズの終わりかた」(9巻)を読んだ。 シリーズの8巻ともなると,内容を書いても読んでいない人には「何のこっちゃ?」となるわけ(なんとなくわかるようには書いているつもり)だが,まあ,気にしないでいこう(笑) プロローグで,「代行者」になりきれなかったランドールと彼の知恵の実「タイムタイム」が出てくる。 ここに,彼を「殺そうとする」アガタとミザリィ・クルスが登場するのだが,この2人はもちろん例のカウンセラー安県正人と栗栖美楚乃。 レフトアーム・スピーキングがアガタの手元にあること,彼らが日本にいないことから,3巻「パーフェクトワールド平日編」(日記は→こちらから)よりは前の話,ランドールがItを失っていることから,1巻「魔法カメラ」(日記は→こちらから)末でコウが「悪魔のミカタ」になるよりはあとの話である。 「ボックスP」のはたらきも少しだけ明かされる。 今回のメインキャラクタはみークルの部長である三束元生とその前の代のミステリーサークルの部長である縹美樹。 この2人に引きずられる形のコウとアトリを含めた4人の逃避行をする8月の暑い数日(ドッグデイズ)。 この逃避行,なんと三束元生と縹美樹の結婚のため。 しかも,美樹は舞原家傘下の縹組組長撫子の妹で,政略結婚を迫る姉と組員に追われている……ということで,豪快な(?)アクションシーンもたっぷり。最後のほうでは,アトリチャンの華麗なガン捌きも楽しめます。 最後の最後に縹撫子に恋をしたランドールが登場し,タイムタイムとグレイテストオリオンを使って,コウとの対決になる。 以上がストーリーの中心となるのだが,詳細は本をお読みください(笑) 2巻で運送会社社長,3,4巻で遊園地のアルバイトとして登場した海藤が3たび目の登場。コウの父翔について何かを知っているらしい発言もあり,警察か自衛隊の特殊訓練を受けているらしいこともわかって,キーパーソンになりつつある気配も。 5巻の最後で舞原家のスタッフとなった高虎,「活躍が楽しみ」と書いたが,9歳のラーナガーを直属の上司とし,仕事が終わるたびに飴玉をなめさせられているらしい姿に笑えた。 ところで,今回は「契約者(知恵の実を使って望みを果たした人間)」の魂を奪うという話ではなく,「悪魔のミカタ」あるいは「代行者(悪魔にかわって契約者の魂を奪う人間)」の地位と「It」をかけた決闘。 グレイテストオリオンでスライム状になったランドールとの対決では,精神体のアトリまでがコウの味方として参加。「勝負」は,しかし,ほぼランドールが勝ちを収めるのだが,最後の最後にランドールは撫子とともに「生きる」ことを選び,「It」の奪還を放棄する。 どちらが勝ちでどちらが負けか,非常に微妙なところではあるが,これまでの話も含め,コウ自身が圧倒的な強さで勝つというケースはなく,助けられたり,勝たされたりしている。 コウ自身の「誰を犠牲にしても…」という思い込みと,ここらへんのギャップが話をおもしろくしているのかもしれない。 時代,場所,登場人物,「知恵の実」などをフリーページのうえお久光メモ( 悪魔のミカタシリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 うえお久光の他作品はについての日記は,フリーページ 読了本(日本) (うえお久光)からごらんください。 楽天ブックス    悪魔のミカタ(8)  悪魔のミカタ(9) うえお久光 記事関連のオススメ日記 フォッカーといえば・・・・(ベローソフさん)  とりあえず練習用のホームページ(バルディッシュさん)

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